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From：小田嶋庸介

 

 

外反母趾や側弯症のような変形を呈する症状を治療させて頂く中で
まず1番大切なのは、患者様自身が何に重きを置いているのか？をしっかり確認することです。
というのも「変形」を治したいのか、「疼痛」を治したいのか？は人によって異なるから。
そして、先生もご存知の通り
疼痛≠変形
で成り立っています。

 

この”疼痛≠変形”を患者様にもしっかりと理解して頂く必要があります。
そして、患者様が疼痛を治してほしい、と主訴があった場合、治療家が自分の自己満足で
変形を主軸にした、治療展開をしては、外反母趾による疼痛が改善するまでに
必ずロスタイムが出ます。

 

間接的に可動域が良くなると変形も良くなることはありますが
どこに着目するか？によって治療手段や検査方法は変わってきます。

 

だからこそ、最初に患者様は「何を求めてらっしゃるのか？」を
はっきり言語化して頂く必要があります。
最初の時点で確認することにより、
お互いのエラーが出づらく、症状や原因を説明していく中で
患者様の思考が置いてけぼりになるのを防ぎます。

 

 

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外反母趾では股関節の伸展可動域を必ず見る
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外反母趾や内反小趾で荷重時痛や運動時痛があると、立脚後期の段階で
動きが阻害されてしまい、股関節の伸展、腰椎の伸展が促されず
内腹斜筋(コアマッスル)などの筋出力が落ちやすいです。
落ちやすいというか適正に筋出力が出せない体の環境になっています。

 

そのため、スクリーニングで検査をする時には
立位で一方の下肢を伸展方向に誘導しつつ、骨盤の回旋などの代償を防ぐ目的で
患者さん自身の手を骨盤帯に置きます。
その状態から、骨盤を前方にスライドし、荷重時での股関節伸展を検査します。
荷重時での股関節伸展が出ない場合、患者様自身にも
動きの硬さを”認知”していただきます。

 

 

要は母趾の伸展が阻害されることで、
連動して股関節伸展も阻害されているので、影響として腹部の筋出力が出づらく
さらに、足部への負担が大きくなり、疼痛が増大する可能性があるからです。

 

 

どこまで、動きが阻害されているのか？
どこまで問題が波及しているのか？
これらをスクリーニングで見極め、検査時間を短縮させていくことが
治療における効果をすぐに出していくことにも繋がります。

 

 

 

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末節骨側なのか？中足骨側なのか？
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一口に外反母趾と言っても、
末節骨、基節骨、中足骨のどこにトラブルが起きているのかを
判断していく必要があります。

 

そして、もう一度言いますが、
変形が強い＝疼痛
と関連しているわけではありません。

 

そのため、1つ1つの骨を丁寧に検査していくことで
より根本原因に辿り着くことができます。
検査手順や気をつけるべきこと、
治療までの流れを一通り動画で撮影いたしました。
ぜひここから確認してください。

【疼痛治療】ほどんどが知らない外反母趾の原因

 

 

それではまた書きます！

 

 

-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)

 

 

 

 

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