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From：小田嶋庸介

本日は腕の痺れや指先の痺れと関係のある「頸椎症」に対して
詳しくお話しさせて頂ければと思います。

 

 

どうでしょうか？
自費診療や整形外科クリニック、接骨院にいらっしゃる
整体師、理学療法士、柔道整復師の方々は頸椎症と診断されている患者様に対して
徒手療法を行ったことがあるでしょうか？

 

 

体感的には多いですか？少ないですか？

 

 

診断名がつく要因については
・整形外科クリニックの数
・その地域における仕事内容
この辺が関与してきます。

 

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頸椎の解剖学、用語について
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頸椎は7つの骨により構成されています。
頸椎の１番上は「環椎」と呼ばれ、「頸椎」の２番目は軸椎と呼ばれています。
略語としてはC１、C２と書くことが多いと思います。
C7は頸椎の7番目を示しており「隆椎」と呼ばれます。
この３つはそれぞれ、名前があるので、治療家と話すときは度々使うので覚えておくと臨床で役に立つかと思います。

 

その中でもC0と呼ばれることもあります。
どこだと思います？
C1が頸椎の一番なので、C0は頭蓋を指します。

 

さらに重要なことは、頸椎は骨のことを指しており
頸髄は、腕につながる神経を指しています。
そして頸髄は8本あります。
少しややこしいので、集中して読み進めてください。

 

末梢に続く神経はそれぞれの椎体の間から出ているのは何となく想像できるかと思います。
先ほどお伝えした、C0は頭蓋のことでしたね。
頸髄の場合、このC1-C2(頸椎1番目-頸椎2番目)から始まるわけではなくC0-C1(頭蓋-頸椎1番目)から始まるため、

C0-C1=頸髄１番目
C1-C2=頸髄2番目
C2-C3＝頸髄3番目
C3-C4＝頸髄4番目
C4-C5=頸髄5番目
C5-C6=頸髄6番目
C6-C7=頸髄7番目
C7-Th1=頸髄8番目
Th1-Th2=胸髄1番目
(Th or Tの略語は胸椎を意味します)

このように配列されています。
ちなみに
頸椎7個-頸髄8対
胸椎12個-胸髄12対
腰椎5個-腰髄5対
仙骨5個-仙髄5本
と一般的には言われています。
※構造は変則性があるので神経がなかったり椎体が１個足りないなんて方もいらっしゃいます。

少し話しを戻しますが、
C0とC1の関係性は”環椎後頭関節”と呼ばれ、関節をなしています。
この関節は、頭の重さを直接的に支えている関節です。

 

頸椎は脊椎の中で一番可動域が大きく、体重の10%の重さである頭を直接支えています。

余談ですが、
頸椎1(C1)は環椎の他にアトラスと呼ばれることもあります。
アトラスとはギリシャ神話に出てくるアトラースをモチーフにされています。
アトラースはとて体の大きい神様で、両腕と頭で”天を支えている”と言い伝えられていました。

 

 

アトラースの意味は「支える者」、「耐える者」、「歯向かう者」。
何とロマンがある神でしょう。

 

実際にはゼウス達との戦いに敗れ、天を背負う羽目になったわけですが、
この話しは今度にします。

 

ということで、アトラスは重い頭をずっと支えているわけです。
C0-C1の主たる運動はうなずき動作(前後屈)で、
頸椎全体の前後屈の約1/3の運動を担っています。

 

頸椎のアライメントは、全身のバランス=重心　によって大きな影響を受けています。
重心線が綺麗に整っていれば、頸椎は正常な前弯を保っています。
しかし、重心が後方に移動すれば頸椎は後弯し、
重心が前方に移動すれば頸椎は前弯氏、重心のバランスを保とうとします。

 

 

頭が重い分、重心の影響をもろに受けているということですね。

 

 

 

 

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頸椎症について
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頸椎症とは、退行変性(加齢)によって起こるとされ、
靭帯が厚く硬くなることで頚部の痛みや腕の痺れが発生している”総称”として
頸椎症と呼ばれています。

20代を過ぎた頃になると
年齢とともに椎間板は水分が失われ弾力がなくなります。
そうすると、ひび割れたり潰れたりして変性します。

 

そして、頸椎症には２種類あります。

・頸椎症性脊髄症
椎間板の変性が進み、骨棘(こつきょく)を形成したり
靭帯が肥厚し硬くなることによって、脊柱管を圧迫し「脊髄」にストレスが加わることで痛みや痺れを引き起こします。

 

・頸椎症性神経根症
同じように、椎間板や骨棘によって、脊髄が出ている「椎間孔」の狭窄が生じると
神経根を圧迫し、片側に痛みや痺れを引き起こします。

 

 

 

なので、治療に入る前には
”整形外科的テスト”や”問診”はしっかり行ってください。
実践は動画の方がはるかに分かりやすいので、こちらをご覧くださいませ

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また書きますね。

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

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