こんにちは！

 

 

小田嶋です。

 

 

自費診療分野で患者様に関わっていると、「耳鳴り」の症状で生活に支障を来たしている方もいらっしゃいます。

 

 

 

僕も元々、理学療法士として回復期の病院に居たので、独立するまでは治療したことがありませんでした。

 

 

その中で、重心テストや重心治療をした結果、今回お伝えする知識は必須だと感じたので、そちらをシェアさせていただきたいと思います。

 

 

まずは耳の解剖学的なポイントから見直していきます。

 

 

耳は主に３つの部位で構成されています。

①、外耳(がいじ)
②、中耳(ちゅうじ)
③、内耳(ないじ)
この３種類です。

少し専門的な言い方としてフリガナを記載いたしました。

 

 

まず、音というのはご存知の通り、振動の集合体です。

 

 

この振動を”音”として感じ取るため、耳は「そのように進化」しています。

 

これからのお話しが分かりやすいようにまずは以下の図をご覧くださいませ。

 

 

先ほどご説明したように、音というのは振動です。
そのため、周囲で音を聞き取るときは、耳介で音を集め、その音を増幅させる外耳道を通り、鼓膜を振動させ中耳に伝えていきます。

 

 

だからこそ、耳介はあのような形で広がっているんです。

 

 

そして、外耳道から入ってきた音波を”骨振動”に変え内耳に伝える役割があります。

 

 

そのためには、振動は中耳を通過し伝えられます。

 

中耳の構成要素は、

・鼓膜
・鼓室
・耳小骨

 

鼓室は空気で満たされた空間で、中には連結した３つの骨があります。

 

鼓膜が振動すると、鼓膜に付着している耳小骨
・槌骨(つちこつ)
・砧骨(きぬたこつ)
・鐙骨(あぶみこつ)

これらの骨がてこの原理で鼓膜の振動を約３倍に増幅させ内耳の蝸牛に伝えます。

 

 

余談ですが、それぞれ難しい骨の名前にはちゃんと由来があり、道具から来ています。

槌骨は、物を打ちつける時の槌(つち)に似ていることからそう名付けられています。

 

 

 

砧骨は砧(きぬた)と言われる、洗濯物や布製品などを叩くときに使います。
いわゆる木槌です。

 

 

これは、布を柔らかくしたり光沢を出したりするのに使われます。

 

 

鐙骨は、馬につける鎧(あぶみ)に似ていることからその名前が付けられました。

 

これで、さらに覚えやくすなり親近感が沸いたと思います。

各々にしっかり意味があり、由来までついている、

 

日本人の感覚は素晴らしいといつも思います。

 

 

 

さて、次は内耳です。

 

 

内耳は聴覚を担当する蝸牛と平衡感覚を担当する前庭（卵形嚢・球形嚢・三半規管）で構成されています。

 

 

聴覚→蝸牛
平衡感覚→前庭

これは必須知識なので覚えておけると良いです。

 

 

 

それぞれに対してリンパ液で満たされ、脳と同じで保護されています。

 

 

よく言われる蝸牛は、かたつむりの形をしており、鼓膜と耳小骨から音波振動を電気信号に変える役割があります。

 

 

 

併せて、前庭には身体の垂直運動を感じる働きがあり、三半規管には身体の回転運動を感じる役割があります。

これも知識として覚えてていただけると嬉しいです。

 

 

 

少し、前座の説明でなかなか時間と労力を使ってしまったので、耳鳴りの話しはまた明日お話しさせてください。。。

 

 

 

学びが面白くなるように、と思って書いているとついつい話しが脱線してしまいます。

 

 

 

 

寄り道しながら学んだほうがより記憶に残るので、楽しみながら学んでいけたらと考えております。

 

 

 

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

 

 

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