こんにちは！

 

 

 

小田嶋です

 

 

 

 

 

 

筋損傷後の回復は 炎症期 → 修復期 → リモデリング期の3つの段階に分けられます。

 

 

 

 

 

 

どの段階で問題が起きやすいか、を把握しておくことで、

問題の「言語化」が出来るので、しっかりポイントを押さえていきましょう！

 

 

 

 

 

 

 

①、炎症期（受傷直後から４８時間）

・損傷した筋線維から炎症性サイトカインが放出され、マクロファージが集まる。

 

・マクロファージが損傷した組織を除去し、成長因子を放出。

 

・Ⅲ型コラーゲンの産生が開始され、損傷部位に適切な数だけ集積される

 

 

 

 

 

②、修復期（４８時間〜１週間）

・線維芽細胞が活性化し、Ⅲ型コラーゲンを分泌。

 

・Ⅲ型コラーゲンは、柔らかく弾力性のある網目状の構造を形成し、損傷部位の「足場」として働く。

 

・筋芽細胞が損傷部位に浸潤し、新しい筋線維を形成する

 

 

 

 

③、リモデリング期（１週間〜数週間）

・Ⅲ型コラーゲンがⅠ型コラーゲンへと置き換わる（コラーゲンリモデリング）。

 

・Ⅰ型コラーゲンの割合が増加し、組織の強度が向上。

 

・筋線維の再構築が進み、元の筋機能を回復させる

 

 

 

 

 

少し名前がややこしいのですが、

線維芽細胞と、筋芽細胞。

 

 

 

 

 

線維とはコーゲンを指しており、筋芽は筋の芽なので筋肉のもとを意味してます。

 

 

 

なので、線維芽細胞はコラーゲンを生成する前駆体

 

筋芽細胞は筋肉を生成する前駆体

 

 

 

このように記憶しておいてください！

 

 

 

 

 

 

 

それぞれの損傷したときの細胞の流れとして、

 

①、筋損傷発生！

 

②、マクロファージが出動し、損傷部位を掃除する（貪食）

 

③、線維芽細胞がコラーゲンを作り（主にⅢ型コラーゲン）、修復の「足場」を作る（修復）

 

④、血管内皮細胞が新しい血管を作り、酸素や栄養を届ける

 

⑤、筋芽細胞が新しい筋線維を作る

 

⑥、衛生細胞が筋線維を強化する

 

⑦、Ⅲ型コラーゲンからⅠ型コラーゲンに置き換わり強度をUPさせる

 

 

 

 

このような流れです。

 

 

 

 

 

 

そして、組織に問題が起きやすいのは、③と⑦の段階。

 

 

 

 

 

 

この時点で炎症が切り返されたり、過剰にコラーゲン生成されてしまうと、

 

組織の「流動性」が悪くなり、血管の生成にも影響を及ぼすとともに、その後の酸素状態・栄養状態を悪くします。

 

 

 

 

 

 

さらに、コラーゲンⅢ型とコラーゲンⅠ型の役割として、

 

・コラーゲンⅢ型：組織の柔軟性

・コラーゲンⅠ型：組織の安定性（腱や靭帯の生成に関与）

 

 

という生理学的な役割があるため、コラーゲンⅠ型が組織内で増え過ぎれば、それだけ局所的な「硬化」が起きるのも想像できますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

この辺をしっかりポイントとして覚えて貰えば、

 

いかに、炎症を早期に解決したり、自己回復（睡眠）や栄養状態（コラーゲン生成に関与）が大事か言語化できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは！

 

 

 

 

 

 

ー小田嶋 庸介

 

 

 

 

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