その他
2024/06/29(土)
身体図式は何によって作られるのか?
こんにちは!
小田嶋です。
先日から私たちに保存されている「身体図式」についてお伝えしてきました。
身体図式とは、視覚的、触覚的、運動覚的な空間印象が総合されたもの。
自身体の姿勢や動きを制御する際にダイナミックに働く無意識のプロセス。
などさまざまな意味合いを含めています。
いまだに「これ!」という定義が為されていないというのも、身体図式の奥が深いところでもあります。
そして身体図式の形成は「今」だけではなく「過去」からも作られている、というのも特徴です。
身体図式を形成するものとして”知覚”は最も代表的です。
wikipediaは知覚をこう記載しています。
知覚とは、外界からの刺激を感覚として自覚し、刺激の種類を意味づけすることである。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚。
身体図式を最初に定義づけたモーリス・メルロ・ポンティは、知覚について、「単なる感覚や情報の集まりではなく、身体を通じて世界と直接的に関わる体験であり、身体と外部に境界線はなく相互に影響しあっているもの。」
wikipediaでは、知覚を”単なる情報処理”としているのに対して、メルロ=ポンティは知覚を、”生きることそのものである”と。
知覚についてはさまざまな人間(カント、フッサール、バークリー等)が定義化していますが、治療家である僕自身、メルロ=ポンティの定義した知覚の概念が一番本質に近いような気がします。
知覚を通して(過去の経験も含め)、身体図式が書き換えられ、無意識的に外界と繋がり”最適化”しています。
最適化することでエネルギー効率を良くし、「出来るだけ生き残る」ことにエネルギーを使うためです。
いわば環境に最適化するとは、”重力”などの外力に対してです。
筋肉の調整、関節の位置関係、脳の働き、末梢神経の働き、感覚受容。
これらは単に情報処理をしているわけではなく、無意識的に環境に対して最適化し「生きるため」に相互作用で外界と繋がっているんです。
知識の階層を深めていくと、色々な人の考え方に触れることができるので楽しいですよね。
これからも一緒に知識欲求を高めていきましょう!
また書きます
ー小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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