テクニック
2023/04/08(土)
【手技公開】脊柱起立筋を速攻で緩める方法
From:小田嶋庸介
CAPの考え方として、
足部は環境に適応するため
脊柱は重力に適応するため
その様相を変えてきていると考えています。
足部は「柔軟性」と「剛性」2つの大きな特性があり
重力の影響を受けた中で、環境に対して多彩な重心移動をするために
その役割を担っています。
脊柱は動きの初動や外力に対する安定性に関与し、
重力に適応し、バランス保持をするための
微細な動きも担っています。
脊柱起立筋群と記載していますが
筋肉で言えば最長筋や腸肋筋などの筋断面積が大きいアウターマッスルを指します。
逆に多裂筋は感覚受容に富んでおり、インナーマッスルとして働いています。
そのため、アウターマッスルとインナーマッスルの関係で言えば
アウターが働きすぎてしまうと、インナーそのものが出力し辛くなります。
着目すべきは、アウターを抑えつつ、インナーの機能を上げることで
重心移動が多彩にできる体づくり=環境設定
にしていくことが重要です。
多裂筋について少し深く掘ってみます。
多裂筋は頚椎、胸椎、腰椎と幅広く付着しており、
解剖学的には以下のような分布となっています。
起始:上後腸骨棘、仙骨背面、後仙腸靱帯、腰椎の乳様突起、胸椎の横突起、C4-7の頚椎関節突起
停止:2-4個上の椎骨の棘突起
作用:腰部の伸展運動・同側への側屈運動・対側への体幹回旋運動
解剖学的な視点から見ると、多裂筋の活動によって腰椎を適度な前弯に保持することがで、
椎間板への”メカニカルストレス”を減少することへとつながります。
加えて、腹横筋と多裂筋が同時収縮することによって腰椎や椎間関節にかかるストレスを減弱させ、
椎体の細かな動きをコントロールし、腰痛を予防できるという報告もあります。
慢性的な腰痛の場合、ほとんどの患者様に多裂筋の筋萎縮が起きていることが推定されます。
ーーーーー
多裂筋は高緊張だけではなく
低緊張も見ていく必要がある
ーーーーー
臨床場面では、よく「多裂筋の筋緊張が上がっている」
という言葉を耳にしますが、実は高緊張と低緊張が問題になってきます。
論文では、疼痛側では高緊張のことが多く健側では逆に”低緊張”になっている場合が多いということです。
こちらも統計学的な実証もされており、
頭の片隅に置いててもらえると嬉しいです。
ここで、紐解いていくべき所は、
・筋における左右のバランスが悪くなっている
・ローカル筋(多裂筋)の働きが弱くなり、グローバル筋(最長筋や腸肋筋)の過活動
・背部の剛性が強くなり、1つずつの細かい椎体の動きが低下
という問題が大きく発生してきます。
ローカル筋が働かなければ、前面にある内腹斜筋や腹横筋も働きづらくなり
さらにグローバル筋の緊張を高めていくこととなります。
だからこそ、高緊張だけではなく、”低緊張”もしっかり検査に落とし込んでいくことが重要です。
ーーーーー
多裂筋は重心位置を通る
ーーーーー
多裂筋は前記しましたが、上行腸骨棘を通ります。
ということは、重心を跨いでいるということです。
重心はS2の前面にあるので、多裂筋は重心移動にも影響を及ぼします。
そのため、多裂筋の過緊張や機能不全があることによって、動作における安定性が低下し
起立時や歩行時に重心移動がスムーズに行われず、遠心力や慣性に体が”反応”し辛く
体幹が左右へ側屈したり、骨盤体の側方偏移が出現したりします。
※反応とは、体の内部構造である神経・筋・関節などは全て重力に対して
バランスを取るための反応であることが大前提にあるためこのような表現にしています。
これは、脊柱の特性である「重力に適応する」ために
微細な椎体のコントロールができなくなることによって
発生してきます。
静的な検査だけではなく、動きの中からでも
治療につなげていける”思考力”をつけることで
検査の視座が高まり、治療の質が自然とレベルアップしていきます。
それではまた書きます!
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
患者さんの痛みが一向に取りきれず、自分の治療に疑問を持っていませんか?
もし「YES」であれば、あなたの治療方法に問題があるのではなく、
「検査方法」が分からず問題点を見つけ出せないことが1番の課題です。
私が臨床場面で培った、検査学の教科書を無料でダウンロードできるようになりました
https://cap-harebare.com/kensagaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
私と人生の時間を本気で共有しましょう!
各県からお問合せが増えてきております。
その中で、私の手が届かない範囲でも、なんとか受け皿を作っていきたいと考えています。
私と一緒に知識と技術を学び、人としての器を鍛え人生に挑戦していきませんか?
https://cap-harebare.com/partner/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
短期間で、徹底的に重心治療を一緒に学びません?
2日間にわたって重心治療を徹底的に学ぶためのマスターコースがあります。
受講は2人限定でたっぷり時間の共有ができるので
些細な疑問から深い疑問までお答えすることができます。
何より小田嶋と感覚を直接共有できるので
2日間で飛躍的に感覚を強化することができます。
併せて、評価や施術の質を格段にレベルアップすることができます。
マスターコースに関する些細なご相談もお受け致します。
その他にも臨床場面で困っていることがあれば、お気軽にご相談ください
お問い合わせ:info@seitai-harebare.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
CAPカレッジに無料入学できます!
毎月1回zoomオンラインセミナーを実施しています。
臨床での生の声にお答えし、本気で問題解決をしていきます。
生半可なテクニックじゃなく、臨床力を上げる根本的な内容を中心にお話ししています。
「本当は患者さんを治せていない」
「今の治療技術だと、いつか患者さんが離れちゃうんじゃないか?」
「いつまで経っても技術は上げ続けるべき!」
そういう情熱を持っている先生はぜひ、ご参加ください
↓クリック
メールアドレス必須
以下の内容に同意の上ご登録ください。
【プライバシーポリシー】
包括的疼痛アプローチ研究会(以下「当社」といいます。)は、当社の主催するセミナーの受講者、当社の経営する施術院の利用者、当社の販売する商品の購入者及び当社ウェブサイトの利用者(以下「お客様」といいます。)並びに当社の役員、従業員及び業務委託先(以下「従業員等」といいます。)の権利・利益を保護するために、個人情報を適切に管理することが当社の社会的責務であると考えています。
そこで、当社における個人情報の取り扱いに関する方針を、次のとおり定めます。なお、本文中の用語の定義は、個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」といます。)及び関連法令によるものとします。
第1条(法令遵守等)
当社は、個人情報保護法その他の関係法令、個人情報保護委員会の定めるガイドライン等及び本プライバシーポリシー等を遵守し、個人情報を適切に取り扱います。
第2条(個人情報の取得)
当社は、お客様及び従業員等の個人情報を適法かつ適正に取得し、偽りその他不正の手段により取得しません。
第3条(個人情報の利用目的)
当社は、お客様の個人情報を、以下の各号の利用目的又はその取得状況から明らかである利用目的の範囲内で取扱います。
ただし、お客様本人の同意がある場合又は法令で定められている場合については、この限りではありません。
(1)セミナーの開催及びこれに関連する業務
(2)整体の施術及びこれに関連する業務
(3)書籍、CD、DVD、教材、デジタルコンテンツ等の商品の販売業務
(4)メールマガジンの配信
2 当社は、従業員等の個人情報を、以下の各号の利用目的又はその取得状況から明らかである利用目的の範囲内で取扱います。ただし、従業員等本人の同意がある場合又は法令で定められている場合については、この限りではありません。
(1) 業務上の連絡、勤怠管理、給与の支払い、経費の清算、人員の適正配置、人事評価、能力開発、福利厚生、安全衛生等の労務管理その他労働関係法令、税関係法令および社会福祉関係法令に定められた義務の履行
(2) 社内規程に定められた各種手続の受理、履行および管理
第4条(個人データの委託)
当社は、業務の円滑化及びよりよいサービスの提供の為、お客様及び従業員等の個人データの取り扱いを協力会社に委託する場合があります。この場合、当社は、個人情報を安全に管理できる委託先を選定し、当該委託先に対し適切な監督を行います。
第5条(個人データの第三者提供)
当社は、お客様及び従業員等ご本人の事前同意がある場合又は法令で認められている場合を除き、お客様及び従業員等の個人データを第三者(前条の委託先を除きます)に提供しません。
第6条(個人情報の適正管理)
当社は、お客様及び従業員等の個人情報について、正確かつ最新の内容に保つとともに、お客様及び従業員等の個人情報の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じます。当社の従業員に個人情報を取り扱わせるときは、当該従業員に適正な教育を行い、必要な監督を行います。
第7条(保有個人データに関する受付)
当社は、お客様及び従業員等に関する保有個人データの利用目的の通知、内容の開示のご請求、保有個人データの内容が事実に反する場合等における訂正・追加・削除、利用の停止・消去のご請求については、法令および当社規程等に従って、適正かつ迅速な対応を行います。
第8条(お問合せ及び苦情の受付窓口)
当社の個人情報の取り扱いに対するお問い合わせや苦情及び保有個人データに関するご請求・ご照会・ご相談等は、下記までお問い合わせください。
記
包括的疼痛アプローチ研究会
〒959-1232 新潟県燕市井土巻2-194 カーサ・セントラーレC棟101号
TEL:070―1300―0043
第9条(継続的改善)
当社は、個人情報保護に関する法令、諸規定、および本プライバシーポリシーに基づき、社内の個人情報管理体制について継続的改善に努めます。
第10条(改正)
本プライバシーポリシーは、必要に応じて改正することがあります。この場合、当社が改正後のプライバシーポリシーを当社ウェブサイト等で告知した時点で、改正の効力が生じるものとします。
以上
2018年5月23日 制定
※ご登録頂いたメールアドレスは当院プライバシーポリシーに基づき厳重に管理致します。迷惑メールなどは一切送らない事をお約束致します。
自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
ブログカテゴリー