股関節
2023/02/04(土)
【完全版】手術レベルの股関節痛への治療の組み立て方
From:小田嶋庸介
股関節の疼痛が慢性的に経過し
人工股関節置換術の一歩手前の患者様を治療させて頂くことは臨床の中では多いのではないでしょうか?
その場合、どのように介入していきますか?
本日は、このまま徒手療法で介入し続けても良いのか?というご質問をいただきましたので
改めてシェアいたします。
股関節の疼痛は歩行障害を引き起こすので
日常生活では結構悩みとしては深い症状です。
そのため、レントゲンやMRIの所見などから臼蓋と大腿骨頭の裂隙や
それぞれの関節が変形していないか?などを見ていく必要があります。
整形医学会では、進行度が4つに分類されており
前期股関節症→初期股関節症→進行期股関節症→末期股関節症です。
前期股関節症:臼蓋の形成不全を認めるが、関節にはすり減りがなく、綺麗な状態です。
初期:関節すり減りが少しだけ認められます。画像では坐骨結節に近い下方にすり減りがあります。
進行期:股関節の変形が進行してくると、初期とだいぶ異なり、臼蓋に対して全体的に骨頭が接触し、股関節の位置関係がずれてきます。初期との見分け方は裂隙があるかないか?という視点で見てもらえると分かりやすいかと思います。
末期:大体骨頭の位置は大幅に上方に変異しているのが分かります。接触面も平らになっておりすり減っているのが見て取れますね。この時点で骨棘が目立ってくるので疼痛が激しく、非荷重でもほとんどの場合痛みが継続的に出てきます。診断はできないのですが一般的には手術適応レベルです。
前提として、画像が患者様の手元にあれば良いのですが無ければ、
整形外科に行った際になんと言われたのか?をお聞きします。
まだ整形外科に行かれていなければ、画像だけは撮影して頂くようご説明して、
徒手と同時進行で進めていけると患者様も安心できるかと思います。
今回いただいた患者様の内容としては以下の通りです。
伺いたいのは股関節の強い制限と痛みのある50代後半の女性についてです。
股関節は
屈曲90°伸展20°、内外旋20°
外転は30°~40°
左の方が制限が強い
施術では関節面と、内臓や筋、神経などへアプローチをしました。
女性 50代後半
デスクワーク
中肉中背
運動は好き(ヨガ)
高いヒールが好きでずっと履いていた
ストイックな性格
重心テストは上半身、下半身共に左で陽性
全体印象
・関節は緩め
・脊柱は硬い
・仙腸関節は硬い(特に左)
・骨盤前傾著明
・鼠径部周囲の筋が過緊張
・仙骨が大きく、左は大殿筋の付着部が骨と筋の境が不鮮明なほど硬い(骨化?)
・足部が異常に柔らかい(アーチ機能の低下)
まだ1度しか来られたことがないのですが、このまま続けていいか、悩んでいます。
ということでした。
ご質問内容はほとんど同じように引用しております。
ーーーーー
足部は緩く脊柱や仙腸関節に硬さがある
ーーーーー
元々がハイヒールを好んでよく履かれていたので
その影響で足部は緩くなっていると考えられます。
足部の緩さを代償するために脊柱や仙腸関節(特に左)を固めていると推察されます。
ここで直接的に仙腸関節や脊柱へ介入してしまうと
戻りが出てしまう可能性も非常に高く、主症状である股関節にもより強い荷重ストレスがかかる可能性もあります。
人は痛みが出てもバランスを取ることを優先して生活しています。
疼痛<バランスを取る
ということです。
そのため、今の誤ったバランス制御を外していく必要があります。
ーーーーー
個別の重心テストを実践する
ーーーーー
仙腸関節に硬さが特に目立っているので
可動域を見つつ、重心移動を促してみます。
重心のエンドフィールを感じたら、重心テストの優先度を決めていきます。
上半身質量に問題があるのか?
下半身質量に問題があるのか?
さらに深く落とし込んでいくために
動画の通り進行していくとまず間違いなく問題を見つけることが出来ます。
それではまた書きます!
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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