肩関節
2023/05/10(水)
【重要な視点】知らないと治せない肩の慢性疼痛
From:小田嶋庸介
肩の疼痛は、肩関節周囲炎だけでなく、
上腕骨や鎖骨骨折の二次的な影響や
交通事故後の1週間後に肩の疼痛が出てくることもあります。
これは、肩関節が複数の関節で構成されており、
肩鎖関節、胸鎖関節、肩甲胸郭関節なども関与していることが影響します。
その他にも事故後では
手指や手関節の筋性・関節性のトラブルが発生しやすいです。
というのも、大きな外力があった場合、
必ず反力が返ってくるため、
ハンドルを強く握りながら衝突した時には
受けた方向と逆方向に外力のベクトルが向かうことになります。
すると、手指→手関節→肘関節→肩関節と外力が突き抜けます。
外力に対して、筋や関節が衝撃を吸収するために
筋線維の損傷や関節のマルアライメントを引き起こします。
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外力に対する損傷は多重視野で検査する
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森の検査である
・重心
・重心線
・寝返り
などの検査は必須ですが、
木の検査である、
・ROM
・筋出力
・整形外科的テスト
などを見ていく必要があります。
上記にも記載した通り、
外力による損傷は肩関節だけではなく、
手指や手関節、肘関節の検査も必要です。
細かく検査していける「引き出し」は必須のため、
臨床で使える関節可動域検査は自分の中で、その都度インプットしていって下さい。
分からない場合は応用検査学の動画講座は本当に使える内容です。
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筋力検査と筋出力検査は別
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少しややこしいのですが大切なことなので
目を通してみてください。
筋力検査は、いわゆるMMTです。
1-5段階まで分類されており、
それぞれの筋によって検査方法や姿勢が変わります。
筋力検査は本来の筋活動や左右の筋周径が同等になれば、数字が上がり5に近づきます。
一方、筋出力検査では、
「今の現状」どのくらい筋発揮ができるかどうかを検査することを指します。
例えば、関節の位置関係がズレていると
筋のアライメントが崩れ、
「筋出力は低下」します。
ですが、
「筋力は低下しません。」
要は、器質的(形態・解剖学的要素)に異常があれば筋力検査。
機能的に異常があれば筋出力検査。
を使い分けるということです。
関節の位置関係や筋アライメントを整えても筋力は上がりませんが、
筋出力は上がります。
呼び名は少し似ていても
意味合いは全く異なるので、この機に覚えておいて下さい。
それでは!
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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