テクニック

2025/02/09(日)

第二弾、肩関節周囲炎のリスクファクター

 

こんにちは!

 

 

 

小田嶋です。

 

 

 

 

伝えたいことが長くなってしまったので、

昨日は途中で辞めちゃいました

 

 

 

 

 

今日はその続きをお話しします。

 

 

 

 

 

少しおさらいすると、『肩関節周囲炎のリスクファクター』は

・糖尿病

・甲状腺機能低下症

が要因であることをお伝えしました。

 

 

 

糖尿病の方では、普段から高血糖のため終末糖化産物が作られやすく、これが原因となりコラーゲンに分子レベルで影響を及びし硬化させる。ということです。

 

 

 

 

 

ここから本日の内容。

 

 

 

 

糖尿病の方では、上記に加え「血管の脆弱性」があります。

 

 

 

 

 

そのせいで、微小血管障害を生じやすく、これが肩関節周囲の軟部組織への血流不足を引き起こします。

 

 

 

 

 

十分な血流がないと、組織の修復能力が低下し、慢性的な炎症状態や線維化が進行しやすくなります。

 

 

 

 

 

この血流不足とそれに伴う組織の酸素供給低下は、肩関節包や滑膜の栄養状態を悪化させ、最終的には関節包・滑膜の癒着や拘縮を助長する要因となり得ます。

 

 

 

 

 

そう、昨日のブログやメルマガを覚えている方は分かると思いますが

・終末糖化産物におけるコラーゲンの硬化

・炎症における線維化

は厳密には異なる構造変化ということはお伝えしました。

 

 

 

 

 

CAPでは何回かお伝えしているんですが、痛みや不定愁訴などの問題は以下の順番で起きます。

 

 

本質→構造→現象

 

 

 

その中でも、記載した内容は構造の中でも「小さな構造の問題」です。

小さな構造の問題とはいわば、生理学的な問題。

 

 

 

そして、大きな構造の問題とは解剖学的な問題

 

 

 

問題は一連なのですが、このように言語化していくと思考を深ぼれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話しを戻しますが、次は甲状腺機能低下症による肩関節周囲炎の関係性です

 

 

 

 

 

 

甲状腺機能低下症では、全身の代謝が低下し皮下組織や関節周囲組織にムコ多糖類(グリコサミノグリカン)の蓄積がみられることが知られています。

 

 

 

 

 

これらの物質は水分を保持し、組織の腫脹や硬直、さらには線維化を促進する性質があり、肩関節包にも沈着することで柔軟性が失われ、可動域が制限される原因となります。

 

 

 

 

 

甲状腺障害は自己免疫疾患(橋本病、グレーブス病)を発症します。

 

 

 

 

免疫系の異常が慢性炎症状態を引き起こすことで、肩関節周囲の組織にも持続的な炎症が及び、結果として線維化や癒着が進むリスクが高まります。

 

 

 

 

 

 

 

そのため、肩関節周囲炎の患者様では、

・糖尿病の有無

・甲状腺機能低下症の有無

・リウマチなどの有無

などもしっかりと聴取する必要があります

 

 

 

 

 

こう言ったことが分かると、患者様の様々なリスク(徒手介入による弊害)を避けることができます。

 

 

 

 

 

 

必修ポイントなので、ぜひ覚えておいてください!

 

 

 

 

 

 

また書きます

 

 

 

ー小田嶋 庸介

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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