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2024/02/10(土)
肩関節周囲炎でとても大切な解剖学の知識
こんにちは!
小田嶋です。
今回はナイトセミナーで実施した「肩関節周囲炎」における
重要な解剖学の知識・技術ということでお伝えしていければと思います。
以前、臨床編でのご質問をいただいた時に
四十肩・五十肩、いわゆる肩関節周囲炎でのお悩みが多いことに気づきました。
そのため、少しでも皆さんの治療レベルの向上につながれば本当に嬉しいという思いで書いていきます。
肩関節のアプローチをしていく上で
とても重要な検査としては、
・重心テスト
・関節可動域
・圧痛
・触診
これらは絶対に外せません。
上半身での重心テストから重心筋膜テストに移行していくと
大体多いのが「棘下筋」です。
棘下筋は範囲が広いのでしっかりと肩甲骨下レベルから肩甲棘周囲の溝や外側縁などを特に検査していきます。
そして、関節可動域では
・下垂位での外旋
・外転(肩甲下筋の関与)
・水平内転
・水平外転(胸部、棘下筋、肋間筋の関与)
・1st、2ndでの内旋(棘下筋の関与)
は主として必ず見ます。
細かく見る時は屈曲などの可動域も見ていくのですが
上記の可動域が出てくると、自然と屈曲や3rdでの可動域が出てきます。
(もちろん一概に絶対とは言えません。)
そして、ここからがとても重要なのですが、
圧痛や触診で見ていくと、
「三角筋付近の痛み」が特に多く無いですか?
どうでしょう?
そうなんです。臨床ではその付近の痛みがとても多い。
これはなぜなのか?疑問に思ったことはありませんか?
そんな時は解剖を見直すとたくさん見えてくることがあります。
まず、三角筋の位置を確認していきます。
こう見ると、三角筋の範囲って結構広いと思いませんか?
普段大胸筋や小胸筋と思って触っていた部位も、実は三角筋の前部線維だったということも結構あります。
そして、三角筋を引き剥がしていくと以下のようになります。
結構情報量が多い画像となりました。
情報量が多いということは、それだけ重要なところが数多くあるということです。
三角筋の下には靱帯や滑液包が密集しています。
滑液包はクッションや筋や腱がスライドしたり可動することによって発生する”摩擦ストレス”を軽減してくれます。
烏口肩峰靱帯の下には肩峰下滑液包が存在し、その下には棘上筋が通っていきます。
それに加え、烏口肩峰靱帯が付着するポイントには、
烏口上腕靱帯があります。
烏口上腕靱帯は烏口突起から上腕骨まで伸びていますが、その付着部には三角筋下滑液包があります。
烏口上腕靱帯の下には、上腕二頭筋の長頭腱や結節間腱鞘が存在しています。
ここで大切なことは、
・靱帯、筋肉、滑液包、腱がそれぞれ「層構造」になっている
・それぞれの滑液包や靱帯が始まったり付着する所には別の滑液包や靱帯が連続している
なんとなく、筋肉や筋膜は連結しているのが頭の中のイメージにあると思いますが、
そのほかの滑液包、関節包、靱帯も全く一緒です。
そして、三角筋の前部・中部に位置しているこのポイントで痛みがある場合
これらの軟部組織の要素が必ず関与してくる、ということ。
だからこそ、関節可動域に加え
疼痛の場所を確認し、圧痛・触診を見ていくことが
我々のような体のスペシャリストは求められます。
その他にも三角筋下滑液包には
この図のように棘下筋や小円筋が連続します。
解剖図ではこのように綺麗に区分されていますが
実際のご検体ではもっと入り組んで何が接続しているかもっとわかりにくく、
組織同士が連結しているので境目が不明なこともあります。
こういった構造をわかりやすく理解するためには先ほどお伝えしたように
・層構造
・組織の連続、連結
ということを念頭に置いておくと治療での視点・視座が高くなります。
ぜひ、今回の解剖図は携帯のメモなどに保存し
臨床に入る前に、一度確認できるようにしておけると良いかと思います!
また書きます。
ー小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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