その他
2024/02/15(木)
頭蓋骨について
こんにちは！
小田嶋です。
自律神経系のトラブルである
頭痛や耳鳴り、全身の倦怠感、そして易疲労性。
こういったものを徒手で治療アプローチしていくためには
頭蓋骨の知識は必須となります。
というのも、
ホルモンバランスの中枢は脳にあるため、
恒常性を保つためには重要な位置付けをしているからです。
しかし、それよりも大切なことは
頭部は体重の10%に相当し、60kgの人であれば6kgあると言われています。
ここで、考えたいのは
脳脊髄液の流れが滞り、実質的な質量が重くなると
・重力を受ける影響
・重心に与える影響
に変化をもたらします。
例えば、頭蓋の質量が数g変化があるだけでも
バランス戦略は大きく変わります。
不安定になれば、”重心は下に下がります”。
大の大人でも、幅が10cmしかない平均台の上で歩くことになれば
バランスは不安定なので、重心の位置を下に下げ、安定させながら歩きますよね。
バランスに変化が出るとは
微妙でも全く異なった姿勢を取ることになるんです。
そして、重力以外の力も強くなります。
それは「遠心力」です。
例えば、重心が下に下がることで、姿勢のアライメントとして
・体幹軽度屈曲
・股関節軽度屈曲
・膝関節軽度屈曲
このような姿勢を取りやすくなります。
このようなアライメントの方の歩行を想像すると
左右への振れ幅が大きくなるのがなんとなくイメージできると思います。
左右への振れ幅が大きくなると、
頭部の重心移動も大きくなることに加え
そもそも頭蓋骨の質量が重くなっているので外に振れる幅がさらに強まります。
こうなれば、環椎後頭関節、環椎、軸椎、隆椎にかかる
”外的トルク”が強まり、その分頸部の筋緊張が高まります。
※外的トルクとは、外側から加わった外力による回転力
頸椎が硬くなればさらに、脳脊髄液の流れは悪くなり
頭蓋骨の硬さが増します。
そこで、少しでも頭蓋骨の動きがわかるように
解剖の知識を確認していきましょう。
頭蓋骨にも伸展層と屈曲層があります。
全体的にこのように動いていきます。
検査の仕方としては、頭頂部から手を全体的に置き(手の重さだけかける)、
手のひら全体で動きを感じ取っていきます。
慣れてくると、全体を触っていても「どこが硬いのか？」分かるようになってきます。
そして、把握しておきたいのは頭蓋骨の”縫合”です。
それぞれに縫合があるからこそ、頭蓋骨は可動しているんですね。
こちらは横から見ているので矢状縫合が割愛されているので
それぞれ、確認していただけると嬉しいです。
こう見ると縫合ってたくさんありますよね。
もちろん可動性は場所によって多少なりとも変わるのですが
成人でも多少動きます。
ここでも”検査力”は絶対必要なので
検査する力をこれからも１つずつ積み上げていきましょう。
それでは、また書きます。
ー小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
※ご登録頂いたメールアドレスは当院プライバシーポリシーに基づき厳重に管理致します。迷惑メールなどは一切送らない事をお約束致します。
自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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