テクニック
2023/02/16(木)
【必見】手根骨の触診から構造的類似性
From：小田嶋庸介
まず最初にご質問したいのですが、臨床場面で手指や手根骨ってどのくらい触ってますか？
・頸椎症
・腕の痺れ
・肩関節周囲炎
・事故後の頚部痛
・腰痛
・坐骨神経痛
この辺は手部から問題がきていることが結構あります。
というのも、骨連鎖、筋連鎖の観点から
問題のスタート地点になりやすいことが言えます。
神経の視点からも、末梢に感覚受容器が密集しているため
求心性のトラブルを引き起こしやすいです。
以前、手部についてコンテンツを挙げたところ
「手根骨の触り方について動画を出してほしい」
とご要望があったので、今回作成致しました。
手部について特に重要なのは
手指、月状骨、有鈎骨、三角骨です。
それぞれ解説していきます。
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痺れ、疼痛における手部の要因
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痺れや疼痛において、手部の中で1番治療しているのは
ズバリ手指です。
重心関節テストをしていくと、末節骨や中手骨に行き着くことが多いです。
末節骨は回旋トラブルや、側方変位していることにより、
腕の痺れに繋がる事もあります。
中手骨は、柔軟性の役割を担っているため
中手骨全体の動きが悪くなると、手関節の可動性は付随して固くなります。
それが原因で肘関節、肩関節に影響し、肩関節周囲炎などを引き起こします。
手関節の可動性において、月状骨はキーボーンです。
近位列に位置し掌背屈の運動をサポートすると共に有頭骨の動きにも関連します。
臨床では遠位への牽引誘導が出来ず、回旋トラブルも発生している印象です。
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構造的類似性
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ヒトの体には構造的に似ているものは
「連動し合っている」特性を持っています。
このことから、手部と足部は関連性があります。
手部において有鈎骨、三角骨は治療対象になることが多いことは
お伝えしましたが、これは足部のトラブルによって影響しているためです。
それぞれ、有鈎骨は立方骨
三角骨は踵骨と連動しています。
応用検査学の教科書をご覧いただければ関連の骨を詳しく載せておりますので
ここでは割愛します。
例えば、片脚立位や歩行の立脚に外側への骨盤帯における安定性が低下していると
動作分析の結果わかりました。
普段の生活様式を聴取していくと、
立ち仕事をしている時に、レジは真っ正面にあっても
レジが右側に位置している環境設定です。
この環境要因により、レジの度、外側に重心変位を繰り返していくことで
右下肢は外側荷重の学習が入り、4、５趾が固くなると同時に立方骨は下方＋外旋変位します。
そうすると、右手部の4・５指、有鈎骨も同じように変位します。
環境設定を見直すことはもちろんですが、
足部だけ治療しても手部にも影響している場合、
どちらもアプローチをしないと、完全に痛みや姿勢制御のトラブルが
取りきれない事もあります。
だからこそ、構造的類似性を無視せず
検査の視座を高めることが治療の質を上げることに繋がるんです。
【必見】手根骨の触診から構造的類似性
それではまた書きます！
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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