テクニック

2023/02/20(月)

【超重要】疼痛治療で”戻りを消失”させる「運動学習」

 

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From:小田嶋庸介

 

疼痛や痺れ、運動機能障害に対する治療において
“戻りがない”というのは非常に重要です。
せっかく治療しているのに、翌日や次の週には症状が戻っていたら
いつになっても治療が先に進みません。
何より患者様が不安に思ってしまいます。

 

 

多くの治療家の先生から戻りに対するご質問をいただきますし、
かくいう私も、回復期の病院で理学療法士として勤めていた時は
戻りに対して真剣に悩んでいた時期がありました。
セミナーで手技を習い、だいぶ「成功体験」を重ねていたのですが
治療効果が不安定であったり、介入したその時はだいぶ痛みが取れていても
翌日のリハビリの時には痛みがぶり返していました。

 

 

治療効果の不安定さは、今の「重心治療」が解消してくれたのですが、
戻りに関しては、重心治療に加えて「運動学習」がとても重要だと気づきました。

今日の内容は、座学的な内容になるので、ぜひ集中して読み進めてみてください。

 

運動学習と聞くと脳卒中の患者様を対象にしているものと考えがちですが、そうではありません。
というのも、重心の移動範囲や関節可動域、筋の長さが変われば「身体図式」は自然と変わり
目的とした遂行動作に関わる神経回路やユニットも変わるからです。

神経回路を形成していくときに必要な学習を司る重要機関は大脳基底核小脳です。
もちろん様々な脳領域が関わってくるので、前頭前野や大脳皮質は言わずもがなですが
今回は割愛させていただきます。説明しだすともはや語り切れなくなるので…。

 

【大脳基底核】
大脳基底核は随意運動(意図した動き)の制御をしています。
私としては言葉のチョイスとして、制御というより”解放”の方が好きですが
制御の方が伝わりやすいので今回は制御の言葉を使いますね。

 

パーキンソン病、パーキンソン症候群、ハンチントン舞踏病では自身が意図していない不随意運動が出現します。これは大脳基底核の中にある黒質に問題が起きているためです。
ということは、人が何かを意図した動きを遂行する際、「これをやる!」と思考した時に、遂行動作の記憶を辿り、大脳基底核と連携することで、”正確的”な「動作」として修正され、神経への電気信号として遠心性の刺激となり末梢へ向かいます。

 

この連携ができなくなると、蓋を開けるときに「力が入りすぎる」、「関節を硬直させる」などのエラーが発生してしまいます。
大脳基底核は、動作遂行における役割は”強化学習”と言われています。
試行錯誤した結果、自分に適した方法を学んでいるのです。
この辺はとても大切なので、携帯のメモ機能にそのままコピペして貼り付けておいてください。

 

【小脳】
小脳における運動学習は、師匠学習(勝手に名付けています)です。
お手本となるものとの誤差を限りなく少なくすることによって、動作遂行において”効率的”な方法を身につけていく学習方法です。

 

小脳は、運動前野などとの連携が強く運動の順序立てや記憶をしています。
だからこそ、最初は自転車に乗れなくても学習していくことで「効率的な体の動かし方を覚え」、バランスを崩さなくても乗れるようになるのです。
そして、自転車に乗る時間が何年と空いても自然と自転車に乗れるのです。

 

以上のことを踏まえると、
大脳基底核は、正確性の学習
小脳は、効率性の学習
と言えます。
この脳の特性を理解しながら学習を図ることによって
痛みの戻りが出ない治療展開ができるのです。

運動学習をする上で注意したいのは
「その患者様にとってレベルの高い運動ではないか?」
ということです。

例えば、ぎっくり腰で立位姿勢が取れない患者様に、
いきなり片脚バランスでの学習はレベルが高い運動になります。
この辺は発達学などを考えながら進めていただけると良いかと思います。

【超重要】疼痛治療で”戻りを消失”させる「運動学習」

 

それではまた書きます!

 

 

-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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