こんにちは！
小田嶋です。

 

腸腰筋については多くのセミナーや教科書でも重要だと言われてきました。
しかし、言語化した時に明確に説明できますでしょうか？

本日は少し腸腰筋に焦点を当ててお話しを進めていければと思います。

とても重要な大前提で、腸腰筋は足部筋群や可動域制限があるとダイレクトに影響を受けやすいことは覚えてて頂けると良いと思います。

そのため、重心テストからトップダウンで検査していく中で、一発目で腸腰筋からアプローチすることはほぼありません。
その辺も踏まえてみていきます。

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腸腰筋について深掘ります
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まず、腸腰筋とは、
「腸骨筋」と「大腰筋」の総称です。

それぞれ解剖学的に、

①大腰筋
大腰筋は浅部と深部の2種類に分かれています。

浅部の大腰筋
→第１２胸椎、第１～４腰椎の外側面と椎間板から分かれる。

深部
→第１～第５腰椎の肋骨突起に始まる。
両層の間には腰神経叢が存在しています。
腹腔および骨盤腔の後面に位置する筋で触診するには、大腸など内臓を介して触診します。

 

大腰筋は浅層もありますが、筋膜的にはディープフロントラインに位置しているので、そもそもが構造的には深い位置にあります。
以前腹膜のことをメルマガやブログでお伝えしたのは覚えてらっしゃいますでしょうか？

 

大腰筋になにかしらトラブルがある時には、
腹膜そのものが既に硬くなっている事が多いです。

 

そのため、大腰筋を触診する際は
まず「腹膜」の硬さを検査するようにして下さい。

僕が検査で用いるやり方としては、
①、深さの検査
・触診する手を軽く虫様筋握りにする
・手関節から肘関節までの重さを腹部にかける
・おへそを中心に、それぞれ右、斜め上、横、斜め下、下と手の位置を変えて硬さを見ていく
・それぞれどこの位置が硬いのか把握する

②、可動性の検査
・おへその中心に両手を乗せる(軽く虫様筋握り)
・手が滑らないように注意しながら、手のひらを固定し、右回転、左回転させる
・どちらの方向が硬いのか？把握する

このような形でざっくりスクリーニングします。

 

腹膜が硬い側は大抵、大腰筋の硬さが出ていることが多いです。

さて、大腰筋は仙腸関節などをまたぐ多関節筋でもあり左右の両側に存在しています。
脊柱や仙腸関節を介しているため
・重力への適応
・重心の移動
に関与しているのはとても重要な役割を担っています。

 

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腸骨筋について
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腸骨筋は、腸骨の上縁と腸骨窩から出てくる線維と、
下前腸骨棘のところから出てくる線維に分かれます。

 

作用としては、大腰筋と同様に股関節の屈曲、外旋する作用を持っています。
腸骨筋は、歩行時の立脚期に収縮し、「姿勢制御」の役割を担い、
骨盤帯の安定性を向上させています。

 

これは、腸骨筋が股関節に付着している大腿筋膜張筋などと
”腱膜”の繋がりを持っており、
お互いがより強固に働き合っています。

 

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大腰筋・腸骨筋と関連し合う筋群について
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大腰筋は深部に位置しているため、
腹部・背部ともに連動し合っています。

 

 

そして、完全版の筋膜セミナーでも説明していますが、
大腰筋は呼吸と歩行のリズムをつなげる役割になっています。

直接連動しているのは、

・腰方形筋
・横隔膜
・腸骨筋
・小腰筋
・胸最長筋
・腰腸肋筋
・多裂筋

 

 

腸骨筋から見ると、
・大腰筋
・縫工筋
・大腿直筋
・内側広筋
・大腿筋膜張筋
・恥骨筋

などの股関節筋と直接連動しています。

腸腰筋について色々お伝えしましたが、
特に重要なのは「重心を跨いでいる筋肉」ということです。
多裂筋と一緒ですね。

 

 

だからこそ、姿勢保持やバランス制御に関与しやすく
持続的に働く必要があるため”赤筋である遅筋線維が豊富”であるということです。

 

 

体は本当にロマンがありますね。

 

 

 

ではでは。

 

 

ー小田嶋庸介

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