その他

2024/08/15(木)

姿勢別で腰が痛くなるのはなぜ?

 

こんにちは!

 

 

小田嶋です。

 

 

 

姿勢別で、腰が痛くなる理由はなぜなのか?

患者様でも、「立ってる時は楽だけど、座っているとだんだん痛くなってくる。」
そうおっしゃる方も多いんじゃないでしょうか?

今回は、そんな理由を言語化していきたいと思います。

 

 

 

この内容を超簡単に患者様へ説明することで「へぇー!なるほど!先生すごい詳しいですね」と言ってもらえると思うので、最後まで楽しみながらご覧ください。

 

 

必要なところは携帯のメモ機能にコピペして貼り付けることであとで見直しができるかと思います。

 

全体的な脊柱の動きとしては、屈曲・伸展・側屈・回旋があります。

 

 

屈曲動作では主に「頸椎」と「腰椎」が担っています。

伸展動作では「下部頸椎」、「第11胸椎」、「第2腰椎」、「下部腰椎」で大きく伸展動作による障害ではこの部位に損傷を負いやすいので覚えておくと役に立つと思います。

 

 

例えば、交通事故で追突された時には伸展に強制されることが多いです。

 

ということは、下部頸椎でトラブルが起きてしまい上位頸椎に痛みが波及している可能性や、頸椎は大丈夫でも下部腰椎やTh11の問題で頸椎に波及しているケースもあります。

 

 

 

また、伸展動作で痛みがある場合、脊柱全体で考えるのも忘れないようにしてください。

 

 

 

次に側屈では頸椎・胸椎・腰椎でほぼ同じくらいの可動性があります。

回旋では、「頸椎」と「胸椎」が動きを担っており、特に環軸関節が大きな回旋を占めています。

 

 

 

ここからは脊柱の構造を少し詳しく見ていきます。

 

1つの椎体、椎間板の図解です。

 

 

脊椎椎間円板は、膠原線維と線維軟骨から成る外層の「線維輪」と、中央のゼリー状の「髄核」から構成されています。

 

 

ここから大事な内容です。

 

 

一般的に線維輪と聞いたり解剖の教科書を見たりすると、輪っかのようなものが何層にもなっていますが、実際に細かく見ていくと違います。

 

 

本当は「層ごとに交互パターンを成しており、右斜めの層があれば、次は左斜めの層が重なっている」ような構造になっています。

 

 

椎間板にかかる剪断力や回旋力の方向に加わる外力に対して柔軟に対応するため、このような構造になっています。


※竹井仁著:論文引用

 

腰椎椎間板にかかる負荷は姿勢によって全く異なります。

 

 

第3、4腰椎椎間板内圧の変化は正常な立位姿勢を100%とすると、

・背臥位:25%

・立位体幹屈曲位:150%

・椅子座位体幹屈曲位:185%

・背臥位から膝屈曲位からの起き上がり:210%

このように体位によって大きく椎間板の内圧は変化していきます。

 

 

正常な立位姿勢と比較すると、屈曲時の方が下部腰椎に加わるメカニカルストレスは増大します。

 

 

なぜなら、体幹を屈曲することで「重力の影響を強く受け」、屈曲しているポイントから外的トルク(外側から加わる回転力)が大きくなるためです。

 

 

例えば、鉄の棒を手に持っていたとして、その棒を傘を差すように”縦に持っていれば”あまり重さは感じません。

これは棒にかかる回転力が少ないため。

 

 

 

しかし、縦に持っていた鉄の棒を腕を伸ばしながら、先っぽを向こう側に下ろしていくと一気に重くなります。

 

 

 

腕+鉄の棒(物理ではモーメントアームと言います)が長くなったことで、回転力が強くなるわけです。

 

 

重心から距離が出てくると、回転力が強くなり、それだけ身体構造に負荷がかかりやすいんです。

 

 

 

解剖と物理、やっぱり体を考える上では本当に大切なので、これからも積極的にインプットしていきましょ!

 

 

 

そうそう。大切なことを言い忘れてた

 

 

腰を痛めてる人でも、寝てる姿勢から起き上がる時に、腹筋を使ってヨイショ!って起き上がる方がいますが、椎間板内圧が210%もかかるのが今回の内容で把握していただけたと思うので、絶対にそんな起き上がり方をさせては駄目です。

 

 

 

 

横向きになってから、起き上がってもらうように助言をしてくださいね!

 

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

 

-小田嶋庸介

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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