その他

2024/05/22(水)

座位時の腰痛と重だるさへの治療介入

 

こんにちは!

 

小田嶋です。

 

 

 

座位時に腰痛が出てきたり、腰の重だるさにつながる症状の患者様に対して、必ずアプローチしていただきたいポイントがあるので、共有させて頂きますね。

 

 

最近SNSでもご質問でいただいたのですが、「長時間座っていると腰痛になる患者様がいて、その場で再現痛を出せなくて検査に困っています。どう介入したら良いでしょうか?小田嶋先生のご意見をいただきたいです。」

とのご質問でした。

 

 

ありがとうございます!

 

 

まず、大前提で重心を固定しているポイントや重心の位置関係は検査していただくのが良いと思います。

 

 

筋・骨格に対してアプローチを行い、重心が改善していないと”戻り”が出てしまうため、再検査では必須項目です。

 

 

その上で、特に見ていただきたいのは「膝窩」です。

 

 

膝窩は、重要な血管や神経が密集し、それぞれの筋や神経が癒着が起こしやすいポイントといえます。

 

 

そして、長時間の座位保持では、必ずといっていいほど膝窩部分は圧迫され、体液循環を阻害しています。

 

 

膝窩にある筋の解剖に触れていきます。

 

1、膝窩筋
膝窩筋は、深層筋の1つです。

大腿骨の外側上課から起始して脛骨の上部後面に停止しています。

ハムストリングスの補助的な役割を持っており、ハムストリングスや腓腹筋の筋短縮を認めると、膝関節は屈曲に入りやすく、筋疲労が起きやすい部位でもあります。

 

2、足底筋
足底筋はあまり馴染みのない筋肉ですが、”二関節筋”であり細長い筋肉です。

二関節筋ということもあり、硬結ができやすい部位です。そして、足底筋は動脈を圧迫しやすい位置に走行しております。

腓腹筋の補助的な役割を担っていることも覚えておきたいポイントです。

 

 

3、腓腹筋・ヒラメ筋の起始部

ふくらはぎの筋肉でよく第2の心臓とも呼ばれていると思いますが筋ポンプ作用で非常に重要な部位です。

腓腹筋、ヒラメ筋の作用が低下すると酸素、栄養、ホルモン運搬に異常をきたして血栓が生じて心臓や血管障害を引き起こします。

 

 

4、ハムストリングスの停止部
ハムストリングスは他の筋と比較しても筋硬結が起きやすいと言えます。

それぞれ、
・内側腓腹筋と内側ハムストの停止部周囲
・長腓骨筋と外側ハムストの停止部周囲

です。

 

血管系に関しては、
1、膝窩動脈
大腿動脈からの連続で、後脛骨動脈と前脛骨動脈に分かれます。
膝裏にアプローチすると前脛骨筋や後脛骨筋の栄養動脈の循環が良くなるので”間接的”に緩ませることができます。

 

2、膝窩静脈
前脛骨静脈と後脛骨静脈の合流でできています。
血管をアプローチする際は、動脈と静脈どちらもアプローチすることにより、整形外科領域の疼痛にアプローチをすることができます。

3、小伏在静脈
皮静脈で腓腹神経と並行して上行します。

 

膝窩には筋、動静脈の他にも膝窩リンパ節などが存在しています。
そのため、膝窩周囲の筋短縮や硬結があると、リンパの滞りから浮腫みに直接つながります。

 

 

そうなると、脛骨神経神経や内側腓腹皮神経への栄養供給が滞り、末梢由来の神経痛を引き起こします。

 

 

これらのことから、腰痛や腰の重だるさに膝窩は直接影響しているので、検査の項目として必ず入れていただくことをお勧めします。

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

最近は出張の移動で座りっぱなしだったり、講師で立ちっぱなしになり、膝窩が硬くなっていたので自分でTTテクニックでリリースしたばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

患者さんの痛みが一向に取りきれず、自分の治療に疑問を持っていませんか?
もし「YES」であれば、あなたの治療方法に問題があるのではなく、
「検査方法」が分からず問題点を見つけ出せないことが1番の課題です。
私が臨床場面で培った、検査学の教科書を無料でダウンロードできるようになりました
https://cap-harebare.com/kensagaku/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

もし、あなたがが今の治療現場で、
・治療の軸が持てない
・治療の戻りが出てしまう
・しっかり患者様へ説明ができない
・治療の効果にムラがある
その悩みはこの完全版セミナーで解決できます

【完全版】全ての治療家は必見!この動画1本で疼痛治療が全て理解できます

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私と人生の時間を本気で共有しましょう!
各県からお問合せが増えてきております。
その中で、私の手が届かない範囲でも、なんとか受け皿を作っていきたいと考えています。
私と一緒に知識と技術を学び、人としての器を鍛え人生に挑戦していきませんか?

今すぐ確認する

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

短期間で、徹底的に重心治療を一緒に学びません?
2日間にわたって重心治療を徹底的に学ぶためのマスターコースがあります。
受講は2人限定でたっぷり時間の共有ができるので
些細な疑問から深い疑問までお答えすることができます。

何より小田嶋と感覚を直接共有できるので
2日間で飛躍的に感覚を強化することができます。
併せて、評価や施術の質を格段にレベルアップすることができます。

マスターコースに関する些細なご相談もお受け致します。
その他にも臨床場面で困っていることがあれば、お気軽にご相談ください
お問い合わせ:info@seitai-harebare.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
今まで出したブログを見たい場合はこちらをクリックしてください

今すぐ確認する

 

メールアドレス必須

以下の内容に同意の上ご登録ください。

【プライバシーポリシー】

包括的疼痛アプローチ研究会(以下「当社」といいます。)は、当社の主催するセミナーの受講者、当社の経営する施術院の利用者、当社の販売する商品の購入者及び当社ウェブサイトの利用者(以下「お客様」といいます。)並びに当社の役員、従業員及び業務委託先(以下「従業員等」といいます。)の権利・利益を保護するために、個人情報を適切に管理することが当社の社会的責務であると考えています。

 

そこで、当社における個人情報の取り扱いに関する方針を、次のとおり定めます。なお、本文中の用語の定義は、個人情報の保護に関する法律(以下「個人情報保護法」といます。)及び関連法令によるものとします。

 

第1条(法令遵守等)
当社は、個人情報保護法その他の関係法令、個人情報保護委員会の定めるガイドライン等及び本プライバシーポリシー等を遵守し、個人情報を適切に取り扱います。

 

第2条(個人情報の取得)
当社は、お客様及び従業員等の個人情報を適法かつ適正に取得し、偽りその他不正の手段により取得しません。

 

第3条(個人情報の利用目的)
当社は、お客様の個人情報を、以下の各号の利用目的又はその取得状況から明らかである利用目的の範囲内で取扱います。
ただし、お客様本人の同意がある場合又は法令で定められている場合については、この限りではありません。


(1)セミナーの開催及びこれに関連する業務
(2)整体の施術及びこれに関連する業務
(3)書籍、CD、DVD、教材、デジタルコンテンツ等の商品の販売業務
(4)メールマガジンの配信

2 当社は、従業員等の個人情報を、以下の各号の利用目的又はその取得状況から明らかである利用目的の範囲内で取扱います。ただし、従業員等本人の同意がある場合又は法令で定められている場合については、この限りではありません。


(1) 業務上の連絡、勤怠管理、給与の支払い、経費の清算、人員の適正配置、人事評価、能力開発、福利厚生、安全衛生等の労務管理その他労働関係法令、税関係法令および社会福祉関係法令に定められた義務の履行
(2) 社内規程に定められた各種手続の受理、履行および管理

 

第4条(個人データの委託)
当社は、業務の円滑化及びよりよいサービスの提供の為、お客様及び従業員等の個人データの取り扱いを協力会社に委託する場合があります。この場合、当社は、個人情報を安全に管理できる委託先を選定し、当該委託先に対し適切な監督を行います。

 

第5条(個人データの第三者提供)
当社は、お客様及び従業員等ご本人の事前同意がある場合又は法令で認められている場合を除き、お客様及び従業員等の個人データを第三者(前条の委託先を除きます)に提供しません。

 

第6条(個人情報の適正管理)
当社は、お客様及び従業員等の個人情報について、正確かつ最新の内容に保つとともに、お客様及び従業員等の個人情報の漏えい、滅失又は毀損の防止その他の個人データの安全管理のために必要かつ適切な措置を講じます。当社の従業員に個人情報を取り扱わせるときは、当該従業員に適正な教育を行い、必要な監督を行います。

 

第7条(保有個人データに関する受付)
当社は、お客様及び従業員等に関する保有個人データの利用目的の通知、内容の開示のご請求、保有個人データの内容が事実に反する場合等における訂正・追加・削除、利用の停止・消去のご請求については、法令および当社規程等に従って、適正かつ迅速な対応を行います。

 

第8条(お問合せ及び苦情の受付窓口)
当社の個人情報の取り扱いに対するお問い合わせや苦情及び保有個人データに関するご請求・ご照会・ご相談等は、下記までお問い合わせください。

包括的疼痛アプローチ研究会
〒959-1232 新潟県燕市井土巻2-194 カーサ・セントラーレC棟101号
TEL:070―1300―0043

 

第9条(継続的改善)
当社は、個人情報保護に関する法令、諸規定、および本プライバシーポリシーに基づき、社内の個人情報管理体制について継続的改善に努めます。

 

第10条(改正)
本プライバシーポリシーは、必要に応じて改正することがあります。この場合、当社が改正後のプライバシーポリシーを当社ウェブサイト等で告知した時点で、改正の効力が生じるものとします。

 

以上

 

2018年5月23日 制定

※ご登録頂いたメールアドレスは当院プライバシーポリシーに基づき厳重に管理致します。迷惑メールなどは一切送らない事をお約束致します。

 

自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

ブログカテゴリー