脊柱管狭窄症
2022/10/08(土)
慢性腰痛に対する”多裂筋”アプローチ
From:小田嶋庸介
多裂筋は頚椎、胸椎、腰椎と幅広く付着しています。
解剖学的には以下のような分布となっています。
起始:上後腸骨棘、仙骨背面、後仙腸靱帯、腰椎の乳様突起、胸椎の横突起、C4-7の頚椎関節突起
停止:2-4個上の椎骨の棘突起
作用:腰部の伸展運動・同側への側屈運動・対側への体幹回旋運動
慢性的な腰痛や急性腰痛症の場合、多裂筋への介入をすることは、とても有効な場合が多いです。
解剖学的な視点から見ると、多裂筋の活動によって腰椎を適度な前弯に保持することがで、椎間板への”メカニカルストレス”を減少することへとつながります。
加えて、腹横筋と多裂筋が同時収縮することによって腰椎や椎間関節にかかるストレスを減弱させ椎体の細かな動きをコントロールし、腰痛を予防できると報告されています。
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多裂筋は高緊張だけではなく
低緊張も見ていく必要がある
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臨床場面では、よく「多裂筋の筋緊張が上がっている」
という言葉を耳にしますが、実は高緊張と低緊張が問題になってきます。
論文では、疼痛側では高緊張のことが多く健側では逆に”低緊張”になっている場合が多いということです。
こちらも統計学的な実証もされているので、まず間違いありません。
ここで、紐解いていくべき所は、
・筋における左右のバランスが悪くなっている
・ローカル筋(多裂筋)の働きが弱くなり、グローバル筋(最長筋や腸肋筋)の過活動
・背部の剛性が強くなり、1つずつの細かい椎体の動きが低下
という問題が大きく発生してきます。
ローカル筋が働かなければ、前面にある内腹斜筋や腹横筋も働きづらくなり
さらにグローバル筋の緊張を高めていくこととなります。
だからこそ、高緊張だけではなく、”低緊張”もしっかり検査に落とし込んでいくことが重要です。
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多裂筋は重心位置を通る
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多裂筋は前記しましたが、上行腸骨棘を通ります。
ということは、重心を跨いでいるということです。
重心はS2の前面にあるので、多裂筋は重心移動にも影響を及ぼします。
そのため、多裂筋の過緊張や機能不全があることによって、動作における安定性が低下し起立時や歩行時に重心移動がスムーズに行われず、遠心力や慣性に体が応答し辛く
体幹が左右へ側屈したり、骨盤体の側方偏移が出現したりします。
これは、脊柱の特性である「重力に適応する」ために
微細な椎体のコントロールができなくなることによって
発生してきます。
静的な検査だけではなく、動きの中からでも
治療につなげていける”思考力”をつけることで
検査の視座が高まり、治療の質が自然とレベルアップしていきます。
今日も最後まで見て頂きありがとうございます。
また書きます。
ではでは。
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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