こんにちは！

小田嶋です。

 

 

慢性腰痛であればあるほど、
しっかりと上半身の動きを見ていく必要があります。

 

腰痛では、股関節の周囲筋や腹部を緩めることを
結構やりがちな手技が多いのですが
そんな時ほど上半身の動きに注視してください。

 

 

ここから打開策が見つかります。

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なぜ上半身が重要なのか？
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上半身というと、腕や肩甲骨を想像しがちですが、
端的に言えば脊柱も含まれます。
CAPでは、脊柱は「重力に適応している」ということを重視しています。

 

 

適応しているとは、
重力に対して、よりスムーズな動きができるよう
”安定性”と”運動性”の２つの役割を担っています。

 

 

頸椎・胸椎は運動性
腰椎・仙椎・尾椎は安定性やバランス性

 

このように役割分担をしています。
そもそもなぜ構造的に脊柱が「弯曲」しているのか？という疑問に立ち返ると、

 

重力という避けては通れない物理ストレスに対して、
受けるストレス指数を少なくするためです。

 

生き物全てに言えることですが、
環境に適応するからこそ「生きる」ことができるんです。

 

 

構造は生きるという本質に繋がっているということです。

体に痛みや痺れが起こるには、普遍的な公式があります。
公式は以下です。

本質(重力、重心)→構造(神経、筋、関節)→現象(痛み、痺れ)
この順番で重力・重心は、その外力に対して
環境そのものであり、環境適応ができるからこそ
人は生きることができるということです。

 

 

生きるためには重力に適応し、重心を自由に動かすことが必須であり
これは表裏一体ということです。

 

少し話が脱線しているので話しを戻しますが、
重心というのは、上半身の質量中心に影響を受けやすいです。

 

 

例えば、上半身質量中心(Th7)が右に偏移していれば、重心は右に偏っていると言えますし
上半身質量中心(Th7)が左に偏移していれば、重心は左に偏ります。
前後も同じようなことが言えます。

 

 

だからこそ、上半身質量中心の位置関係は
重心と直結しているからこそ、上半身の動きは腰痛治療では根本的に解決していく上でも
重要な視点になります。

 

 

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上半身の動きを良くするために重要なポイントとは？
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上半身で、特に重要なポイントは
・手指
・手関節
・肋骨
この３つです。

 

 

肩甲骨が上がっていないのを不思議に思うかもしれませんが
よく巷で言われている”肩甲骨はがし”では、本質的に腰痛が取れた事がありません。
これは肩甲骨の硬さ自体が上記３つに依存しているからです。

 

 

上肢のそもそもの役割としては、
腕を空間保持させ、「バランスを取る」ことです。
手指の細かな動作も必要です。

 

そして、空間保持させるためには、末梢の動き(手指や手関節)が絶対的に必要なのです。
なぜなら、末梢の問題が中枢部に影響を与え、
空間保持における肩甲骨のセッティングや鎖骨の位置さえも決定してしまうからです。

 

 

試しに肩関節を屈曲して、可動域を検査してみた後に
自分の手を揉みほぐしてみてください。
一撃で肩関節の可動域が変わるはずです。

 

 

末梢部分が中枢部に与える影響の大きさを証明する簡単なデモンストレーションになります。

 

 

さらに、肋骨は胸椎や肩甲骨とも連動しているため
上半身の動きには深いところで関与しています。
胸椎の動きを出したり肩甲骨剥がしをしても
肋骨の動きが出ていなければ、運動性の要素は著しく低下します。

 

 

逆に言えば、
肋骨の動きが出てくると、肋椎関節→胸椎の順で動きが波及し
勝手に動きが改善してきやすいです。
これは肩甲骨においても同様です。

 

 

だからこそ、上半身の動きでは
・手指
・手関節
・肋骨
この３つの動きを改善することは
重心の自由度を高め、関節や筋の負担を減らすことで、
慢性腰痛を根本的に改善していくことに直結します。

 

 

 

ではでは。

 

 

 

 

ー小田嶋庸介

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