こんにちは！

 

 

小田嶋です。

 

 

 

 

 

本日は疼痛治療の本質に少し踏み込んでいきたいと思います

 

 

 

 

 

重心整体を学んでいただいていれば既にご存知かと思いますが、治療の本質は次の公式で表されます。

 

 

 

本質→構造→現象

詳しく説明するために以下の図をご覧ください。

 

 

現象には我々治療家が普段から向き合っている痛みや痺れ、不定愁訴など。

 

 

 

 

 

構造には、現象を引き起こす「誘因」です。

 

 

 

滑膜や関節包なども自由神経終末などの受容器が存在しているので、痛みに関与しているので押さえておきたいポイントです。

 

 

 

 

 

 

構造の破綻を引き起こす「原因」は重心のズレが存在しています。

 

 

 

 

 

さらに細かいことを言うと、”床反力”というのも重力と同様に外部から受けてくる力です。

 

 

 

 

 

床反力と人間の体の関係は、特に運動科学やバイオメカニクスの分野で重要なテーマと言えます。

 

 

 

 

人間の体が地面と接触する際に発生する床反力は、さまざまな身体の動作や動きに直接的な影響を与える。

 

 

 

 

 

これから床反力の種類やその役割、人間の体との具体的な関係について詳しく説明していきますね。

 

 

 

 

床反力は、床から返ってくる力そのもので３つの矢印によって表現されています。
必要であればメモに追加してもらえると良いです。

 

・鉛直方向の力
地面から垂直方向に返ってくる力。
これは人間の体重を支え、立っているときやジャンプの際に重要な役割を果たしてます。

・前後方向の力
歩行や走行の際に発生する力で、地面を蹴ることで得られる前方の推進力、もしくは地面を押し戻す後方の力として作用している。

・左右方向の力
横方向の動きやバランスを取る際に発生する力です。
サイドステップやランニングの方向転換時にとっても重要。

 

 

 

これらを押さえた上で、”歩行”や”走行”を考えていきます。

歩行の際、足が地面に接触するたびに床反力が発生。

歩行中に床反力は時間とともに変化し、典型的には「双峰曲線」と呼ばれる特徴的な波形を示す。

１、接地の瞬間
→踵部が地面に触れると、床反力が急上昇。これは重力により体重が踵部にかかるため。

 

 

２、推進段階
→前足部で地面を押し出すことで前方に進むため、床反力のもう一つのピークが生じます。
この時、足が地面を押す力に対して、床反力が体を持ち上げ、前方＋上方へ推進させます。
ここ大事なので覚えててください。

 

 

走行時には、床反力の大きさが増加し、力の作用する時間は自然と短くなります。

 

 

 

ランニングでは足が地面に接触する時間が短いため、床反力のピークは高く、ランナーの体重の数倍の力が発生します。

 

 

 

床反力の大きさが増すため、怪我のリスクも高くなります。

だからこそ、床反力や重心の概念は疼痛治療の他にもスポーツ分野でも必須の知識になります。

 

 

床反力は、足から始まり、体全体に広がっていく力の連鎖(キネティックチェーン)を通じて、各関節に影響を与えている。

 

 

 

 

特に、次の部位との関係が重要なので把握しておいてください。

 

 

足部：床反力が地面から足に作用すると、足部がその力を受け止め、バランスを取るために動きます。

例えば、走行中の足部は、接地時に下方向への力を吸収し、次のステップに向けて前方への推進力を生み出している。

 

 

 

膝関節：膝関節は地面から返ってくる鉛直方向の床反力を吸収する役割を担っています。

歩行時やランニング時には、膝関節が衝撃を緩和し、負荷が過剰にかからないようにします。

また、床反力の前後成分が膝に作用し、前方への推進力を効率的に利用できるよう調整している。

 

股関節：股関節は、体重を支えるために大きな負担がかかる部位です。

床反力が下肢から伝わる際、股関節は姿勢の安定を保つために重要な役割を果たします。

特に、左右方向の床反力は、股関節にかかる負荷に大きく影響している。

 

床反力は、体のバランスを保つためにも重要な要素と言える。

人が立っている時、わずかな揺れや移動に対して、床反力は常にバランスを取ろうとします。

特に、姿勢の安定性を評価する際には、床反力の左右成分がバランスの維持に重要な役割を果たしている。

 

 

バランスを取るためには、足の底面で床反力の方向や大きさを調整し、体重が適切に分散されるようにします。

例えば、左右に体重が移動する場合には、左右方向の床反力が発生し、それに応じて体が揺れを調整している。

 

 

 

 

 

その他にも床反力の過度な変化や不均衡は、関節や筋肉に過剰な負担をかけ、怪我の原因となることが結構あるので注意です。

例えば、ランニング時に過剰な鉛直方向の床反力が膝にかかると、膝関節に負担がかかり、膝の疼痛や腱炎などを引き起こすリスクがグッと高まる。
 

 

 

 

 

まとめると、床反力は、人間の体に直接的に影響を与える物理的な力であり、立つ・歩く・走る・ジャンプするなどの基本的な動作に不可欠な役割を果たしていると言える。

 

 

 

 

 

 

 

１つずつ覚えていきましょう。

 

 

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

小田嶋庸介

 

 

 

 

 

 

 

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