腰痛
2024/02/19(月)
”運動学習”をオススメする理由について
こんにちは!
小田嶋です。
本日は「運動学習」においては歩行がオススメ。という内容でお話しさせていただきます。
昨日のメルマガやブログで、運動療法よりも、狭義の意味で使われるで「運動学習」の方が重要である、ということはお伝え致しました。
抽象的な考え方では、
・疾患によって運動療法のエビデンスレベルが違う
・疾患によって、オススメされている運動自体が確立していない
・痛みがある場合、機能的な運動の接続ができない
→寝返り、起き上がり、座位保持、四つ這い、膝立ち、立位
この理由を具体化すると
・重心移動ができる
・関節が動く
・筋肉の緊張が取れている
・神経の過剰興奮が抑えられている
からこそ、新しい感覚刺激が入り、正しい動作遂行が行えることで脳活動が修正・賦活化され、痛みの出ない「生活動作につながる運動」が完遂できるからです。
まずは動作ができる体に整えてから運動を促すからこそ、今までの癖や固定を外して新しい”学習”になり、関節や筋肉、神経活動を再教育することが可能となります。
それでは、何故「歩行が1番オススメ」なのか、というと
「全身の協調的な動き」を一気に再現できるためです。
もっと詳しいメリットをご紹介すると、
・下肢、体幹、上肢のユニットをそれぞれ満遍なく動かせる
・重心を前後、上下、左右で操作することが求められる(高位な重心の動き)
・よりダイナミックな動きとして、感覚が入る
→表在感覚や深部感覚はもちろん、視蓋脊髄路などのバランス制御に関わる回路。
・バランス制御において実践的であり直接生活に結びつく
・バリエーションが工夫しやすい
→後ろ歩き、大股歩き、早歩き、横歩き、長距離歩行、不整地歩行、坂道歩行
・静脈還流量の促進
本当にたくさんのメリットがあります。
だからまずは、患者様に特にお勧めしている運動は「歩くこと」です。
患者様の重心操作レベルや身体機能、痛みの程度、目標によって歩行の難易度を変えていくのが良いかと思います。
例えば温泉旅行が目標なのであれば、温泉街を想像した歩行内容をアドバイスして差し上げることができると、とても素敵な治療家ですよね。
・濡れている路面での歩行
・坂道
・階段昇降
・傘を差した歩き
・温泉街を歩いても痛みや疲労感が出ない
・畳やカーペット上での歩行(たまにそういった廊下があるため)
・歩いて立ってを繰り返す(露天で何かをみたり食べ歩きをすることがあるため)
このような状況下で何も問題がなければ
目標だった温泉に行っても楽しめるかと思います。
行動設定を羅列しましたが
場所や環境、天候によってはもっと色々な動作が求められることもあるので
より”具体的”に話しを詰めていくことをオススメします。
そして、「この動作で痛みがないので、本番も大丈夫だと考えます!」としっかりプロ目線で自信を持ってお伝えして差し上げることで
患者様との信頼関係も結びやすくなります。
我々治療家は手技や治療方法に何かと傾倒しがちですが
「相手が求めること」を提供してこそプロです。
そのために
・検査
・治療
・言語化
という3つが存在することを忘れないようにしたいですね!
それでは、また書きます。
ー小田嶋庸介
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記
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以上
2018年5月23日 制定
※ご登録頂いたメールアドレスは当院プライバシーポリシーに基づき厳重に管理致します。迷惑メールなどは一切送らない事をお約束致します。
自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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