腰痛

2024/03/06(水)

重要な足部機構について

 

こんにちは!

 

小田嶋です。

 

 

疼痛治療において、CAPでは足趾や足部をとても重要視しています。
それは以下の理由からです。

・骨連鎖の観点から、上行性運動連鎖で破綻していく原点は足部だから
・筋連鎖の観点から、末梢から中枢に向かってトラブルを起こしやすいから
・足部は唯一外部(地面)と接している部位だから
・足部はバランス機能である「足関節戦略」を担っているから
・足部は外部環境に適応するために、柔軟性と剛性の2つの役割を担っているから
・足部には骨、関節が密集しており感覚情報に富んでいるから
・床反力の影響を一番最初に受ける部位だから

これらの理由があります。

 

全部大事な理由なのですが
特に”バランス機能に関与”と言うのが大切です。
バランス機能と言うと、体のバランスを保つことだよな、と頭の中でイメージができるかと思います。

 

 

このバランス機能をさらに言語化すると、
「 支持基底面内に、重心を保つ」です。

 

そして、そのバランス機能に大きく関与するのが
足部の
・内側縦アーチ
・外側縦アーチ
・(横アーチ)
です。

 

 

内側縦アーチは
踵骨、距骨、舟状骨、楔状骨、第一中足骨で構成されています。
床面には、第一中足骨頭の底部と踵骨が接地しています。

舟状骨は、地面から15-18mm離れています。
骨を触っていくと舟状骨はランドマークとしてみつけやすいので、
足部の機能トラブルを”定量的”に判断するときは、ここの高さを検査すると客観的な指標になるので
覚えておくと便利です。

 

 

荷重負荷に伴い、踵骨の載距突起は4mm下方に下がります。

内側縦アーチを安静させるには
前脛骨筋+後脛骨筋が同時収縮することが重要です。

ということは、何かのトラブルでどちらかの筋出力が低下していると
それだけで内側のアーチ構造が壊れやすいことに他なりません。

 

腰痛の患者様はほとんどがインナーマッスルや大腰筋、腸骨筋が硬くなったり
弱くなっていますが、そもそも足部機能が悪いだけで
後脛骨筋にトラブルが出るため、「筋連鎖」の観点で、トラブルが続いていくのは目に見えています。

 

 

外側縦アーチは
踵骨、立方骨、中足骨から構成されています。
地面には第5中足骨頭の底部と踵骨が接地しています。
立方骨は地面より、3-5mm上に位置しています。
荷重がかかることで、立方骨は4mm下がります。

 

 

外側縦アーチを安定させるためには
・立方骨のアライメント
・長短腓骨筋の収縮
が必須となります。

 

外側縦アーチが下方に偏移すると
腓骨も下方に偏移するため、片脚立位でのバランス検査をすると
腓骨が下がっている方がバランス能力は低くなっているはずです。

 

 

この辺も臨床では検査していきたいポイントです。

 

 

 

 

筋の硬さや骨の位置関係を検査するのは
全て繋がっており、上に波及するトラブルを予想するためです。
これがいわば「見立て」に繋がり、どんどん自分の中にイメージや
問題構造がインプットされていくと
検査のスピードが速くなり、ここが問題を起こしているな、とわかってきます。

 

 

例えば、今回お伝えした、内側縦アーチを保持するためには
前脛骨筋と後脛骨筋の同時収縮が重要であることはお伝えしました。
そのため、内側縦アーチが崩れている下肢側は、
腸腰筋の筋出力が弱くなりやすいため、SLRでの筋出力検査では抵抗に対して保持できない可能性があります。

 

 

それに伴って、背中側のアウターである腰腸肋筋や胸最長筋は筋緊張が強くなっている可能性も考えられます。
こうやってどんどん体を繋げていくと
ここに問題があるから、この検査をしよう。と思い浮かびます。

 

すると自然に治療部位が”視えてきます”。
これはイメージして思考していると突然全身に広がり始めます。
最初は局所だったのが、全身に繋がります。

 

 

こうなるまでにはイメージと思考を繰り返さなければいけませんが
最速で治療が上手くなるので、ぜひ何回も何回も実践してみてください。

 

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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