膝痛
2023/01/21(土)
【手技大公開】膝関節の内側疼痛の戻りを出さない
From：小田嶋庸介
膝関節の疼痛で臨床上もっとも多く見受けられるのは、
内側における荷重時、運動時痛です。
日常生活では
・階段昇降
・車の乗り降り
・座り仕事をしていて立ち上がる瞬間
・夜中にトイレへ行く
・長距離歩行
などさまざまです。
そして、膝関節の内側部における疼痛で
検査では外せない視点があります。
それは、ズバリ
「母趾からの外転可動域」です。
人が立位姿勢や歩行をしている時に
”重心”や”足圧中心”の動きがあって初めて動作を遂行できます。
足部の安定性は母趾球、小趾球、踵骨の3点支持をしており、足部内で自由に重心移動と足圧中心が動くことで
動く＝生きる
を維持しているわけです。
しかし、歩行時には大体決まった重心移動と足圧中心の軌跡をたどります。
点線が足圧中心で真ん中に描かれている矢印が重心の移動です。
話しを戻しますが、
なぜ母趾からの外転可動域を見る必要があるのか？
それは、
「足圧中心は母趾から反体側に移動し、重心は内側を通るから」です。
母趾の可動域が阻害されるだけで、股関節の伸展可動域は制限されます。
いつもブログを見たりyoutubeで学んでくださっている先生は分かるかと思いますが
股関節伸展が出なければ、腸腰筋の遠心性収縮は促せませんし、多裂筋や内腹斜筋の筋活動は低下し
腹部の安定性は減少します。
そうなると骨盤は左右へ側方偏移しやすく
そのストレスが、足部、膝関節、股関節へ影響し
膝内側への疼痛を発生させます。
母趾の外転可動域が低下していれば、足圧中心と重心における本来の奇跡が乱れている。と
仮定することができます。
その他にも、母趾だけに手を当て、外転を検査すると
母趾→足関節→膝関節→股関節
までの連動性を見ることができます。
連動性が阻害されている場合、足部で動きが止まってしまったり
膝関節で動きが止まります。
これは治療家の視診や感覚が高ければ高いほど
理解しやすいかと思います。
母趾外転の可動域をスクリーニングし
ここから初めて治療介入します。
いくら腓腹筋や腸脛靱帯、大腿四頭筋を緩めても
母趾の外転可動域が出ていなければ、そもそも足圧中心と重心移動は阻害されるので
必ず症状は元に戻ってしまいます。
とても重要な検査方法なので
ぜひ臨床に落とし込んでいただけると幸いです。
検査手順か治療までの流れを詳しく動画でお話ししているのでご覧くださいませ
【手技大公開】膝関節の内側疼痛の戻りを出さない
それではまた書きます！
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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