テクニック
2023/02/08(水)
【癒着治療TOP3】膝関節への疼痛アプローチ
From：小田嶋庸介
膝関節は足関節と股関節の間に位置する関節のため
二関節筋による影響によって骨のマルアライメントを呈しやすい関節です。
併せてスクリュー・ホーム・ムーブメントという回旋作用もあり
回旋制限によって疼痛に直結します。
重心と床反力を移動させることで
立位や歩行を遂行していますが、
この際、重力などの外力によるストレスがかかるため
骨や軟部組織によって「バランスを崩さない」ための制御機構が働きます。
普段から重心が前額面・矢状面上で問題があると
一定の筋肉に対して”継続的なストレス”が加わり続け
筋の滑走性が悪くなります。
もはやこの状態では筋や筋膜の組織変性が起きている場合もあります。
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筋力低下ではなく筋出力低下
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筋はそれぞれが当たり前のように隣り合わせの構造をしており
それぞれスムーズに滑走しながら動作に関与しています。
筋が癒着してしまうと正常な働きが出来なくなってしまうため
筋出力が低下します。
ここで、筋力低下と筋出力低下の違いは
そもそも筋力低下では形態的な変化が起きており、左右で周径差が明らかになります。
筋出力低下は筋の癒着や関節のマルアライメントによって引き起こされます。
癒着治療をする場合は
重心テストはもちろんのこと、
関節可動域や筋出力のテストをすることでより患者様の変化がわかりやすくなります。
検査とは患者様との「相互理解」なので、
こういった目に見えた検査を共有することは
安心感や信頼関係を抱いていただくために重要な要素です。
臨床に落とし込んでいきましょう。
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癒着しやすいポイントとは？
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癒着しやすいポイントを考える時には
人間の構造を考えると分かりやすいです。
一般的に重心線は股関節より前側を通るため体幹は屈曲方向に偏移しやすいです。
これは矢状面上における構造要因です。
前額面ではどちらか左右への重心偏移を起こしやすいため
外側へのトラブルが発生しやすいです。
これらはあくまで「トラブルが発生しやすい要因」なので
全員がこれに当てはまるわけではないのですが当たりをつけて
検査を進めていくのは大切なので、覚えてて頂けると良いかと思います。
これらのことから
どこに癒着ポイントを絞って治療介入していけば良いのか？
その辺を動画でまとめています。
今回の動画では治療手技寄りになっていますが、
“成果を得る”ことは”成功体験”につながり更なる知識や技術の向上には
必要な要素なので、動画を見ながら真似してみてください。
その際は、股関節屈曲や外転、膝関節伸展、立位でのバランスなどを検査すると
より変化が分かりやすいかと思います。
それでは、また書きますね
小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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