変形性膝関節症

2023/02/26(日)

【質問回答】鵞足炎・両膝OAへの治療手段

 

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From:小田嶋庸介

今回はご質問内容に沿ってお答えしていければと思います。
インスタからDMでいただいた内容です。
さて、ご質問内容は以下です。

 

「内容は、私が診させて頂いております、女性患者様で両膝OAの方です。
院長からレントゲンを撮ろうと言われたみたいですが、本人さんのご希望で撮れておりません。
結果、当院のドクターの診断では、鵞足炎と膝OAとなりました。
現在はリハビリ室にて電気治療と手技を行っております。

私なりに触診させて頂いたところ
・鵞足に圧痛
・伸展制限(-)
・左膝のIFPのみにかなりの圧痛がある
・歩行時IFP付近が痛む
IFPの拘縮と思い、マッサージを試みてますが、かなり圧痛があるので、触るべきか、触らないべきかと悩んでおります。
情報がかなり制限されて、小田嶋先生にご迷惑かと思いますが、可能な範囲で結構ですので、何かアドバイスを頂けたらな思います。
よろしくお願いします。」

 

ご質問ありがとうございます!
頼っていただき嬉しいです(^^)

 

 

まず大前提で、整形外科的な検査が出来ていない状況ということですね。
ご本人様の希望でレントゲンは撮影できていないので、そのご意見を尊重されて検査していく必要があるということです。
こうなると、治療家側の”客観的検査”がとても重要視されます。

 

 

 

ーーーーー
まずは大きな視点=森の検査を優先する
ーーーーー

いただいた内容は、細かな視点=木の検査はとても出来ている印象です。
IFP(膝蓋下脂肪体)の硬さや圧痛の検査、鵞足部の圧痛検査はされているので、丁寧にみられています。
さらに、重心線や重心位置の検査結果があると尚良いと思いました。

 

 

細かな部分のトラブルは、大きな所から原因が来ていることがほとんどです。
例えば、左膝IFPの疼痛が強いということでしたが、
この患者様が仮に”左重心”であった場合、左脛骨大腿関節、膝蓋大腿関節に対する「圧縮ストレス」は右より強く出ます。
そのため、左IFPのリリースをしたとしても左重心が治っていなければ
また疼痛が再発してしまう可能性があります。
そうすると炎症反応が強くなり、閾値がどんどん低くなって触診するだけでも強い痛みが出てきます。
こうなると、ご質問にあった「触るべきか、触らないべきか」という内容は触らない方が良い。
という回答になります。

 

 

大きな視点で考えたいのは、
治療の中で左IFPを本当に触る必要があるかどうか?
という視点です。
検査の中で、左重心になっている根本原因が左IFPであれば治療介入する必要があります。
ここで重要なのは、重心に直接関与している検査をしているかどうか?なのです。

 

 

例えば、右重心で左IFPの疼痛であっても考察は可能です。
右重心になっていることで、左膝関節がknee in toe outになることも考えられます。
そうすると、膝関節部分で「捻転ストレス」が加わり、大腿四頭筋など筋性のバランス制御を行うことで、
膝蓋骨が上方に引っ張られます。
膝蓋骨の変位により、膝蓋腱や、その直下にある膝蓋下脂肪体は伸張され、硬くなりやすいです。

 

 

このことから、木の検査から考察していくと考察が多岐に渡り根本原因を1つずつ追っていく必要が出ます。
これを森の検査からしていくことで「なぜそうなっているのか?」を考察しやすく
生活指導や環境設定も格段に説明しやすくなります。
なので、治療家自身もロジカルに考えることができ、患者様にも分かりやすく説明して差し上げられます。

 

 

森の検査には以下のことが挙げられます。
・寝返り(左右、自動・他動)
・重心線の検査(矢状面・前額面)
・重心テスト
・重心位置の検査
・姿勢・動作観察
携帯のメモ機能に追加していてもらえると
より臨床に落とし込みやすいです。
治療前に何回もメモを見て実践に落とし込んでみてください。

 

寝返りは、自動で実施していただいた際、
どちらが向きにくいのか?より分かりやすいです。

 

 

ーーーーー
細かな検査はより客観的に
ーーーーー

私がよく気をつけているのは木の検査患者様の感覚に頼らない。ということです。
例えば、股関節のROM検査をする際に、治療家が「こっちの方が硬いの分かりますか?」
のような聞き方をしても「分からない」もしくは「そうかも。。。」とお答えされる患者様は多いです。
そもそも患者様は治療家のように優れた内感を持ってらっしゃる方は少ないです。

 

我々治療家は、日々治療技術を向上させ、感覚やタッチに気を遣っているので把握できますが
患者様はあくまで患者様の立場なのです。
なので、主観ではなく視覚などで共有する方が断然伝わりやすいです。

 

 

今回の例で言えば、
大腿周径(膝蓋骨直上0cm)で測定すれば腫脹が検査できます。
患者様には端座位姿勢になっていただき、目の前で周径すれば一発で腫れているのが分かりますし
治療家自身も客観的指標になり、ドクターや他職種とも連携しやすいです。
何より治療で周径が軽減していれば、治療効果の判定や信頼関係も結びやすいです。
臨床場面では、少し面倒に思うかもしれませんが1つずつ丁寧に向き合っていくことで
こちらの熱意も伝わるはずです。そして定性的検査ばかりではなく、定量的検査にも重きを向けていく癖をつけていきたいです。

 

 

定性的検査
・主観的な痛みの感覚
・主観的な感じ方
・意識的な身体図式

 

 

定量的検査
・周径(膝蓋骨上縁から〜cm上で〜cmなどランドマークになるものはきっちり合わせる)
・ROM(移動軸と基本軸はきっちり合わせる)
・重心線(~cmずれているなど)
・ランドマーク(脊柱から肩甲骨が〜cm外転しているなど)
・寝返り(秒数)
・バランス検査(リーチング〜cm、片脚立位保持〜秒)
・歩行(〜秒)
この辺もメモにコピペで追加しておいていただけると良いです。

 

詳しい治療内容はこちらからご覧ください


【質問回答】鵞足炎・両膝OAへの治療手段

 

疑問に思っていることは一緒に解決していきましょう。
目の前の患者様の笑顔が見れるように本気でお答えさせて頂きます。
1番大切なのは、治療のやり方ってみんな知っているんです。
検査の視座を上げることが最も、治療の質を高めてくれます。

 

-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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