変形性膝関節症
2023/06/22(木)
知らないとヤバい！最後に取りきれない膝疼痛の原因とは？
From：小田嶋庸介
膝関節の疼痛では、
膝関節内側面や後面が多いように感じます。
これは姿勢戦略が大きく関与しているのではないか？
と考えております。
どういうことかというと、
重心の観点から言えば、
そもそも”前足部”に重心が偏ることによって
特に足趾の可動域は制限され、その影響で
距舟関節などの可動性が必要な部分の
関節可動域が制限されます。
その結果として、距腿関節や距踵関節が
同時に制限され、
足関節由来の膝疼痛を引き起こします。
そして、前足部に重心が集まることで、
下腿後面筋である
腓腹筋・ヒラメ筋は筋の収縮形態で
一番「負荷が強い」遠心性収縮を強いられ
常に緊張している状態。
その結果として、後面に疼痛は出やすい環境となります。
膝内側面に関しては、
靭帯性のみの姿勢戦略＝腸脛靭帯の緊張を使った安定性の確保
靭帯性＋骨性の姿勢戦略＝腸脛靭帯＋骨の安定性を使う
上記の靭帯性のみであれば、
重心が外側に流れる力を腸脛靭帯で
制動することで、重心バランスが
崩れることを防いでいます。
しかし、これだけでは
重心の安定性が確保できない場合は
腸脛靭帯に加えて
骨性の安定性を担うようにします。
膝関節の特徴として、
大腿脛骨関節が伸展してくることで”外旋”
大腿脛骨関節が屈曲してくることで”内旋”
します。
これをScrew home movementと呼びますが、
この機構は、外旋させることで
膝関節の安定性を向上させる役割を持っています。
逆に、内旋することで
膝関節のロックが外れ、
クッションが効くような環境になります。
以上のことを踏まえると、
大腿骨から見た時に、脛骨を外旋させた方が
骨の安定性が得られやすいんです。
ということは”無意識的”に外旋をさせることで
骨性の安定性を担うことにより
膝関節内側の軟部組織は張力が強くなってしまいます。
これが、膝関節内側面の疼痛を引き起こす
１つの大きな要因です。
さて、ここからさらに頭をフル活用して
深ぼっていきたいと思います。
集中して読み進めてくださいね。
疑問に出るのが、
脛骨が外旋していれば
腸脛靭帯が緩むのでは？
そう考えますよね。
ですが、そもそも、膝関節の疼痛が出ているということは
重心制御がうまくいかず、
「バランス能力が低下している状態」なんです。
ここを想像すると、
１つの仮定が導き出されます。
それは、靭帯＋骨の安定性に加え、
”重心を低くすることで更にバランスを安定させている”
ということ。
あなたもバランスが悪いところに立っている時には
重心を低くして重心を安定させますよね？
重心を低くしているということは
股関節は外転し、膝関節は屈曲している状態です。
そのせいで、腸脛靭帯には張力がかかりやすくなります。
いわば、木の部分で考えれば
見えない問題も、森で考えると
全体的に問題が割り出せることに
気づけるはずです。
更に、動画内で詳しく説明していきますね。
今すぐ動画を見る
ではでは
ー小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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