変形性膝関節症

2024/04/22(月)

膝OAも腰痛も足関節の背屈の動きは必須です

 

こんにちは!

 

小田嶋です。

 

 

 

変形性膝関節症や腰痛における足関節の背屈可動域は絶対と言っても良いほど必須な動きです。

 

 

なぜなら、痛みが出ている場合、ほとんどが”重心が固定”され足関節の背屈制限がほぼ出ているためです。

 

 

例えば、重心が前側に固定されていれば、下腿三頭筋や足趾屈筋は短縮しやすくなります。

 

 

こうなると、足関節の背屈制限はものの見事に出現します。

 

 

下腿三頭筋などは筋膜のつながりでバックラインに位置していますが
・ハムストリングス
・殿筋
・胸腰筋膜
・広背筋
などと連結しているため、上に書いた症状とは密接に関わっているのがわかります。

 

 

そして、足関節背屈を促すことは、下腿三頭筋群の短縮の治療にも繋がり、筋膜のつながりで下肢や体幹まで波及させることも可能ですよね。

 

 

 

そこで、下腿三頭筋だけ治療してても中々効果が出づらい時もあります。

 

 

そんな時は、「距骨の動き」に着目してください。

 

関節と筋肉の動きは表裏一体なので、治療の反応を見ながら”構造”に対する介入方法を変えるのはマストです。

 

 

距骨は脛骨・腓骨と関節を構成し”距腿関節”として関節をなしており、

 

 

距腿関節は底背屈の動きの主軸となっているからこそ、距骨の動きが大切なんです。

 

 

 

さて、いろいろな角度から見ていきます。

 

距骨は後ろから見ると内側下方に傾斜しています。

 

なので、
背屈する時には、まず内側下方に傾斜します。

 

 

次に水平面で見ると、関節の外側面より内側面の方が前側に位置しています。

そのため、背屈時には距骨が外側に回旋します。

 

 

 

 

 

そして最後に、
矢状面(横から)から見ると、距骨は後方に移動しています。

 

これらの運動が複合的に起きて距腿関節の背屈が出てきているんですね。

 

 

 

背屈時の距骨の動きをまとめると
・内側下方
・外旋
・後方
に移動しているということです。

 

 

その中でも特に臨床で意識してもらいたいのは、
下方+後方移動です。

 

 

もちろん全て大事なのですが、一気に誘導すると訳がわからなくなると思うので、最初は「下方+後方」に移動させることを頭の中に入れて治療してみるとわかりやすいです。

 

 

これで確実に効果が出るので、さらに効果を出して治療したい場合に「内側+外旋」の動きも入れるようにしてみてください。

 

 

 

体の構造を治療するのであれば筋肉や筋膜だけではなく関節や骨の動きにも積極的にアプローチしていけるとさらに治療の幅が広がります。

 

 

 

 

 

目の前の困っている患者様を笑顔にして差し上げてください。

 

 

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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