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2026/03/20(金)

【セラピスト必読】立ち上がり動作の「質」を決めるのは何?

 

こんにちは!

 

小田嶋です。

 

 

日々の臨床で、患者さんの「立ち上がり」を検査する機会は非常に多いかと思います。

 

 

特に回復期リハに勤めているセラピストさんはよーく検査しますよね。

 

 

私は自費でもパッとした起立なんかもサッと観察するようにしてます。

 

 

 

起立動作は、静→動→静の切り替えで非常に色々なことがわかる動作なのでぜひ臨床でも検査できると治療の幅が一気に広がります。

 

 

 

そもそも、「歩いている時にふらつきがあるから筋出力や可動域を改善しよう」と考えがちですが、

 

 

「静的なバランス能力」と「動作中の重心移動」は、必ずしも一致しないことをご存知でしょうか?

 

 

 

今回は、高齢者の立ち上がり動作における重心移動と、静的立位バランスの関連性を調査した研究から、臨床のヒントを探っていきましょ。

 

 

 

ご紹介する論文は、高齢者を対象に、椅子からの立ち上がり動作を以下の3つのフェーズに分けて、足圧中心(COP)の移動を分析しています。

 

 

第1相: 動作開始から離床まで(重心の前方移動)

 

第2相: 離床から股関節最大伸展まで(重心の上方・前方移動)

 

第3相: 股関節最大伸展から動作終了まで(立位安定まで)

 

同時に、静止立位での「重心動揺」も測定し、動作中のデータと比較しています。

 

 

結論をまとめると、

 

1、静的バランスと動作の相関は限定的

静止立位での重心動揺(総軌跡長など)と関連が見られたのは、主に「第3相(立ち上がった後の安定期)」のみ。

 

 

2、「離殿」前後の動きは別物 

最もダイナミックな重心移動が起こる「第1相」や「第2相」の重心移動距離・速度は、静止立位のバランス能力とは明確な相関が認められなかった。

 

 

要は、「じっと立っていられる能力」が高くても、「スムーズに重心を前方に移動させ、素早く立ち上がる能力」が高いとは限らないということです。

 

 

 

ということは、我々のような徒手のプロは以下の視点を持つ必要があります。

 

1、検査の分離

静止立位でのふらつき(静的バランス)の検査だけで、立ち上がり動作の良し悪しを予測するのは不十分。

離殿までの「勢い」や「重心の送り出し」を個別に観察する必要があります。

 

 

2、アプローチの選択

 立ち上がり動作そのものを改善したい場合、単なる立位保持訓練やバランスボードでの訓練ではなく、第1相・第2相に焦点を当てた「重心の前方移動」や「離殿のタイミング」に特化した動的な”運動学習”が必須。

 

 

 

めっちゃ重要なのが、

単純に、「重心の固定」や「重心移動が阻害」されている状態で運動学習をしても学習は促されません。

 

 

 

なぜなら、重心の自由度が出ていない状態で重心を移動させても「重心が乗る感覚」が感知しにくいのと、「代償」が入ってしまうため。

 

 

 

これでは協調的な動きができずに本来促したい無意識的な動作は生まれにくいです。

 

 

 

患者さんのADLにおいて、立ち上がりは全ての動作の起点になると言えます。

 

 

「静止立位で安定しているから大丈夫」と過信せず、離殿までの重心移動の距離や速さに目を向けることで、より転倒リスクの少ない、効率的な動作獲得へ導けるはず。

 

 

・旅行に行きたい

・温泉の中を安心して歩きたい

・夜中にトイレによくいく

 

こんなニーズがある患者さんには必須です!

 

 

明日からの臨床にぜひ活かしてくださいませ

 

 

 

それではまた書きます。

 

 

小田嶋庸介

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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