その他
2024/09/24(火)
ガンは血液が酸性に傾いている?
こんにちは!
小田嶋です。
1度は聞いたことありませんか?
「ガンは血液が酸性に傾いているからなりやすいんです。だからアルカリ性の食品を食べましょう」
こんな感じのことを。
この言葉が一人歩きして多くの治療家さんがその内容を鵜呑みにしてしまっているので、今回はそこを解説していきたいと思います。
まず結論からお伝えすると、「全身の血液が酸性に傾く」というのはほぼあり得ません。
なぜならその状態はアシドーシスと言って猶予を残さない命に関わる問題だからです。
しかし、がん細胞は「酸性の状態」で増殖するのは本当で、「局所的に酸性に傾いている」が正解です。
さらに、局所的に酸性に傾ける理由がいくつかあるのでそれぞれ説明していきます。
がん細胞が成長する局所的な環境が酸性に傾く理由は、がん細胞の”異常な代謝活動”による。
がん細胞は通常の細胞とは異なるエネルギー代謝を行い、これが結果としてがん細胞が存在する局所的な環境を酸性化します。
異なるエネルギー代謝には、嫌気的解糖(ワールブルグ効果)が挙げられます
がん細胞は、通常の酸素が十分に供給されている状態でも、エネルギーを得るために”嫌気的解糖”(酸素を使わずにグルコースを分解するプロセス)を行う。
この現象は「ワールブルグ効果」として知られているので1つ覚えてておけると良いかと思います。
通常の細胞は、酸素を使って効率的にグルコースを代謝し、エネルギー(ATP:アデノシン三リン酸)を生成します。これは「好気的代謝」と呼ばれ、エネルギーを最大限に引き出す方法。
一方、がん細胞は酸素があってもグルコースを”嫌気的解糖”で代謝してます。
この方法はエネルギー効率が低く、たくさんのグルコースを必要とし、その結果として「乳酸」という酸性の代謝産物が大量に生成される
この乳酸が、がん細胞の周囲に蓄積し、局所的な環境を酸性に傾けます。
次に酸素供給不足(低酸素状態)があります。
がん細胞が増殖する腫瘍組織は、急速に成長するため、周囲の正常な組織に比べて血管が十分に発達していないことが多い。
そのため、がん細胞はしばしば”低酸素状態”に陥ります。酸素が不足すると、細胞はさらに嫌気的解糖を活発に行い、乳酸が生成されやすくなります。
低酸素状態は、がん細胞の生存に有利な環境を作り出し、周囲の環境を酸性化する要因となる。
低酸素状態では乳酸が生まれやすいというのは筋も同じなので絶対に押さえておきたいポイントです。
なぜならトリガーポイント(痛みに効果のあるツボのようなもの)や筋膜の癒着している部位は酸性を示す場合が多いからです。
局所的に酸性化をしていることで、がん細胞に有利な環境となっています。
なぜなら、酸性の環境では、免疫細胞(特にT細胞やNK細胞などの攻撃的な免疫細胞)の機能が低下しちゃうんです。
これにより、がん細胞は免疫系の攻撃から逃れやすくなる。
その他にも、酸性環境では、がん細胞が周囲の組織に侵入する能力(浸潤)や、血流やリンパ系を通じて遠くの場所に広がる能力(転移)を促進します。
酸性環境は、細胞外マトリックスの分解を促進し、がん細胞が自由に動きやすくなるからです!
ということで、がん細胞の局所的な環境が酸性に傾くのは、主にがん細胞が”嫌気的解糖”を行い、大量の”乳酸”を生成するため。
さらに酸素供給が不足する低酸素状態や、酸性環境が、がん細胞の生存と浸潤を助けるという利点も
この酸性化した環境は、がん治療に対する抵抗性を強める要因にもなっています。
では、どうすれば良いのかというとやはりアルカリ性の食品を積極的に食べることが重要
ちなみに砂糖は酸性食品と言われていますがこれも違います!
それではまた書きます。
-小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介

小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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