坐骨神経痛
2024/12/29(日)
坐骨神経痛を殿部から読み解く
こんにちは!
小田嶋です
自費診療をされている先生は特に坐骨神経痛や脊柱管狭窄症、ヘルニアなどの「放散痛」に対するアプローチを実施することが多いと思います。
その中でも、まず見ていただきたいのは”足部の影響”。
その理由は、体の土台が足部だから!
足部の役割は「環境への適応」
外界と体を接続している足部は、外部ストレスを受けやすく、構造的にトラブルが起きやすい部位でもあります。
そして、神経痛の症状がうまく取り切れない時に、各セラピストの情報として、
・疼痛や痺れの動作確認
・体幹の回旋、屈曲、伸展、側屈を確認
・生活場面での問診
この辺の検査結果はご共有して頂けます。
しかし、足部の可動域制限や足部の制限から問題が波及しているであろう、股関節の状態をお聞きしても、現状として把握されていないことがほとんど。
この機会に一考いただきたいと思います。
治療を組み立てていくためには、
①、トップダウン方式
②、ボトプアップ方式
③両方を使う
この3種類しかありません。
ピラミッドの一番上に”原因”が位置しているイメージで、より原因に近いところから問題を探していくのか(トップダウン)
ピラミッドの土台部分から上に向かって課題をあぶり出していくのか?(ボトムアップ)
はたまた両方を使いながら原因を探っていくのか(トップダウンとボトムアップを両方使う)です。
CAPが主に使っている重心テストは①の問題点を最短で導き出すトップダウン方式です。
前述した検査内容である、
・疼痛の確認
・体幹の動きを確認
3・可動域の把握
これらは問題となっている「現象」を出来るだけ集めて原因をあぶり出していく、②のボトムアップ方式を採用しています。
だからこそ、検査結果の”数”こそが思考をまとめるための情報になる。
その上で、どんな検査をすれば「トップダウン方式」を取れるのか、「ボトムアップ方式」で原因を追求するためにはどのような検査項目が必要なのか?
目の前の結果はどうやって整理していけば良いのか?
情報が乱雑に置かれているからこそ自分のやっていることを今一度、大局的に見る必要があります。
足部の影響があると、近隣の関節である股関節に負担が波及します。
股関節は自由度が高いので、他の負担が加わっている関節やユニットの”代償ポイント”になりやすいのです。
その上で痺れや放散痛の症状があると殿部にトラブルが集中することが多い。
その理由は、座位保持を長時間してる場合では殿部が圧迫され、殿筋群がダイレクトに「低酸素状態」になりやすく筋や筋膜の循環不全に繋がり、硬さを引き起こすためです。
立位保持では、手作業や荷物の運搬を頻繁に行なっている方では股関節を屈曲することが多いため、外力のストレスは殿部に集中します。
ここで問題になりやすいのが殿部に存在する神経系です。
少し深ぼっていきます。
上殿神経について解剖学を見直します。
支配筋:中殿筋、小殿筋、大腿筋膜張筋
走行:仙骨神経叢の1枝で上殿動静脈と並走し大坐骨孔の梨状筋上孔から出て、
中殿筋と小臀筋の間を走行しながら、両筋へと筋枝を与えて前方に回り大腿筋膜張筋を支配する神経です。
知覚:上殿神経には殿部の皮膚や殿筋膜の知覚枝が存在する
症状:上殿神経にトラブルがあるとトレンデンブルグ歩行を呈します。
上殿神経麻痺が起こると中殿筋や小殿筋の麻痺により股関節外転筋は筋出力低下を引き起こします。
トレンデレンブルグ歩行とは、”股関節外転筋”の弱さによって引き起こされる歩行障害のこと。
具体的には、立脚側の股関節外転筋の弱さによって、骨盤が患側に側方移動し、健側の骨盤が下がるような状態です。
外転筋出力が落ちている側の下肢で片脚立位をとると、骨盤が挙上+側方移動して股関節から体幹の立ち直り反応が出ず、反対側の骨盤が下制した状態になります。
これは股関節外転筋の出力を見る簡単な方法ですが、この状態を”トレンデレンブルグ兆候”と呼びます。
トレンデレンブルグ歩行は、股関節外転筋の筋力低下や麻痺、骨盤の骨折や脱臼など原因は多岐に渡るので、細かい検査が必須となります。
上殿神経麻痺は、梨状筋上孔を通るため梨状筋による圧迫はもちろんですが、その他にも”中殿筋”、”小殿筋”による圧迫の可能性も考えられることは臨床上、とても重要なポイントです。
動作観察では、上殿神経麻痺によりトレンデレンブルグ歩行や、トレンデレンブルグ徴候が出やすいので見落とさないようにしてください。
下殿神経について解剖学を見ていきます。
支配筋:大殿筋
走行:大坐骨孔の梨状筋の下方(梨状筋下孔)から、下殿動静脈・坐骨神経、後大腿皮神経とともに
殿部の深部を出て、大殿筋に分布していきます。
症状:大殿筋歩行を呈します。
大殿筋歩行とは、結果として大殿筋の筋出力が低下しているため、立脚時に股関節が屈曲した歩き方になります。
統計学的な見解を見ていきます。
坐骨神経痛患者100例を対象に、上殿神経由来の坐骨神経痛の割合を調査しました。
その結果、上殿神経由来の坐骨神経痛は10例(10%)であったと報告されています。
参考文献:上殿神経由来の坐骨神経痛の臨床的特徴と治療
坐骨神経痛患者500例を対象に、下殿神経由来の坐骨神経痛の割合を調査した研究結果では下殿神経由来の坐骨神経痛は100例(20%)であったと報告されています。
参考文献:坐骨神経痛の原因と治療
以上のことから、上殿神経より下殿神経由来の神経痛の方が、統計学的には多いことがわかります。
もちろん被験者数が大きく異なるため、差異が生まれている可能性もありますが、我々治療家がアプローチしていく上でもとても大切な数字データが表れていると感じます。
それではまた書きます。
小田嶋庸介
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介

小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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