テクニック

2025/12/01(月)

肩関節の最終可動域を促すために必要な3つのステップ

 

こんにちは!

 

 

小田嶋です。

 

 

肩関節周囲炎で悩んでいる患者様の場合、ほとんどが「肩関節の可動域制限」、「運動時痛」です。

 

 

 

その際、治療家はどうしても痛みにフォーカスしがちですが、「どの可動域を促し、どんな日常生活に汎用させるか?」この視点が本当に大切。

 

 

 

その上で、日常生活で多用する120度域の屈曲をどのように出していくか?

 

 

 

そのアイディアをお伝えしていきます。

 

 

 

肩関節の可動域制限は肩甲上腕関節の問題だけではなく、

 

 

 

特に挙上・外転の最終域では、鎖骨、肩甲骨、胸郭全体の協調的な動きが求められます。

 

 

 

 

その中でも肩関節での最終可動域を促していくためには「胸郭」の動きに着目してください

 

 

 

 

胸郭には胸骨、肋骨、胸椎が存在していますが、関節では胸肋関節、肋椎関節、椎間関節が関連します

 

 

 

 

 

以下に解説する3つのステップを実践することで、従来の治療で限界を感じていた症例に対しても、無理なくスムーズな動きを引き出すことが可能になると思いますので、必要なところは携帯のメモ機能に残すようにしてください。

 

 

 

肩関節の挙上・外転を行う際、肩甲骨は肋骨に沿って後傾・外旋し、胸椎は伸展が誘導されます。

動画を見る

 

 

 

この一連の動き(肩甲上腕リズム)が滞ると、関節包や周囲組織の短縮がない場合でも、最終域の制限や痛みを引き起こす。

 

 

 

そのため、以下の手順で胸郭の動きを事前にリリースし、自動運動で誘導することで、最終可動域を促してみて下さい!

 

1、肋骨アプローチ

挙上時に必要な肋骨の後方回旋を誘導。

 

治療家の立ち位置:対象者は側臥位。治療者は後方からアプローチ。

 

やり方:治療者は片手で肩甲骨を把持し、後方へ軽く牽引しながら、もう一方の手の示指と母指で上位肋骨を一つずつ捉え、後方回旋させるように圧を加える。

 

 

2、肩甲骨アプローチ

肩甲骨の後傾方向への誘導を促す。

 

治療家の立ち位置:対象者は側臥位。上肢をやや外転位にしておく

 

やり方:

・大胸筋の深層にある小胸筋に対し、示指から小指で潜り込ませるように圧迫する。

肋骨沿いに滑らせていくと触りやすいです。

 

・もう一方の手で肩甲骨を把持し、下制方向へ牽引。

 

・患者様には深呼吸してもらう(30秒キープ)

 

 

3、胸肋関節アプローチ

胸肋関節の柔軟性を出す。

 

治療の立ち位置:対象者は背臥位。

 

やり方:治療家の手を胸骨に添え、もう一方の手で肋骨を引き離す。

 

この時の注意点として、肋骨は若干下方向に牽引することが大切です。

 

 

 

若干下方向に肋骨が位置しているので、長軸方向に牽引できると、よりダイレクトに関節に対するアプローチができます。

 

 

 

 

胸郭周辺の機能的な「動き」に着目することで、患者様の訴える症状の改善に繋がりやすいです。

 

 

 

1つとして見るのではなく、ユニットとして、より協調的な動きとして捉えられると”検査の質”と”治療の質”どちらも上がっていきます。

 

 

 

 

明日からの臨床に役立てていただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

それでは、また書きます。

 

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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