不定愁訴

2026/02/07(土)

【深層解剖】首を緩める極意

 

こんにちは!

 

 

小田嶋です

 

 

臨床でも、こんな患者さんの声を聞きませんか?

 

「首の付け根を触っただけなのに、視界がスッと明るくなりました」



「頭が軽くなって、息が深く入りました」

 

 

なぜ首を触っただけなのに、ここまで変わるのか

 

 

ここを言語化できてますか?

 

 

 

明確な解剖学的な理由がありますので、プロである以上しっかり知識として身につけておいてくださいませ。

 

 

 

今回の肝となる重要な解剖のキーポイントは、

 

 



後頭下筋群と硬膜が“直接つながっている”ということ。

 

 

 

まず、「筋硬膜橋」というのをご存知でしょうか?

 

 

 

筋硬膜橋とな1995年、Hackらによって報告されました。

 

 

この研究で示されたのは、

・小後頭直筋

・第一頸椎後弓

・脊髄硬膜

 

 

これらが結合組織を介して直接連結している、ということでした。

 

 

 

小後頭直筋は、表層に「僧帽筋上部線維」、「頭半棘筋」が存在してます。

 

 

 

 

 

念の為、頚椎の部位もおさらいしておきましょう

 

 

 

 

後頭下筋を触っている時、その力は“筋肉の先”で硬膜にまで届いているということ。

 

 

 

 

後頭下筋群は「硬膜のテンショナー」

 

 

ここから大事なので、少し集中してください

 

 

そもそも、なぜ筋肉が硬膜につながるのか?

 
 

その目的はシンプルで、硬膜の“たるみを防止”する役割があります。

 

 

例えば、、

 

・頚椎を伸展したとき

・頭部と頸椎の位置関係が変わったとき

 

脊髄硬膜が不用意に折れたり、弛んだりしないよう小後頭直筋が硬膜を後方に引いてテンションを保ってます。

 

 

 

こうすることで、スムーズに動作遂行できるようになり、不要なメカニカルストレスを軽減させます。

 

 

 

問題は「慢性的な過緊張」

 
 

現代の仕事や生活状況を鑑みると、

・長時間デスクワーク

・ストレートネック

・スマホを常に見る生活

 

こうなると、後頭下筋群は常に短縮・緊張位となります。

 

 

 

結果として、「筋硬膜橋」を介して硬膜が持続的に牽引される状態に。

 

 

 

これが続くと、MRIでは異常が出ないのに、症状が強く出てきます。

 

1、緊張型頭痛

2、原因不明のめまい

3、眼精疲労

 

こうした症状の物理的背景になっている可能性が実際に研究で示されてます

 

 

 

 

たとえば、頭頸部姿勢の変化によって筋硬膜橋の形態そのものが変化する、という報告もあります。

 

 

 

 

ここからは検査、治療のアイディア

 

 

後頭下筋をリリースするとき、ぜひこの視点を持ってください。

 

「後頭骨下縁」や「C1後弓周囲」を触ったとき、

 

・奥の硬さ

・軟部組織を押しても抵抗感が強い

・患者さんの自覚症状として「ズーン」と鈍く響く感じがある

 

 

この辺の感覚がわかってくると、検査も治療もスムーズに出来ます。

 

 

治療時は、強圧はおすすめしません。

 

理由はシンプルで、

・硬膜は防御反応が強い

・強い圧は交感神経を上げやすい

からです。

 

 

なので、

・環椎後頭関節の隙間を“作る”イメージ

・ベクトルをしっかり意識する

・「緩める」より「離開させる」

ように治療アプローチしてみてください。

 

 

 

 

それではまた書きます

 

 

 

ー小田嶋庸介

 

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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