その他
2024/07/20(土)
大腰筋を再考します。
こんにちは!
小田嶋です。
腸腰筋とはいわゆる「大腰筋」、「小腰筋」、「腸骨筋」の総称を指していることはご存知かと思います。
セミナーでもよく、それぞれの緩め方に対する講義が行われるので捉えやすいかと思います。
腸腰筋は深層にある筋で「深腹筋」とも呼ばれることがあるのを知っていますでしょうか?
いわゆるインナーマッスルですね。筋膜を勉強されている方はディープフロントラインと意識が向くと思います。
深腹筋とも呼ばれる所以もあり、腸腰筋が機能不全を起こしている場合、体幹の屈曲における”筋出力”も低下します。
それぞれ、筋肉として面白いのは
・上半身と下半身をつないでいる
・重心を大きく覆っている
という点です。
上半身と下半身を繋いでいるのは大腰筋・小腰筋の走行を見てみると分かりやすいかと思います。
そのため、上半身と下半身の「協調的」な動きを促すとともに、運動と安定どちらの役割も果たしていると言えます。
勘違いしてはいけないのが、腰椎と股関節が一塊に動いているわけではなく、それぞれが分離しながら動き、機能的なパフォーマンスを発揮しているという点です。
例えば、お相撲さんを想像してもらえると分かりやすいと思うのですが、四股を踏んだり、大きくしゃがみ込む時をイメージしてください。
股関節は屈曲しているけど、腰椎は前弯を保っていると思います。
これは体のパフォーマンスを最大限に発揮するために理にかなっています。
というのも、関節の関係性で言えば腰椎と股関節が一塊になって動くしか無い状態(大腰筋の機能不全)では、動きのバリエーションが著しく減ってしまうため。
だからこそ、腰椎と股関節は協調的に働いているが一塊になっているわけでは無いということです。
次の特徴である重心を大きく覆っているという点で、「バランス制御に受動的」に関与している点が伺えます。
あえてここでは、重力に対して大腰筋が作用するために「受動的」という言葉を使っている点に留意していただければと思います。
そのため、重力に対して適切に大腰筋が働いていれば、「しゃがみこみ動作」がスムーズにできるはずなんです。
しゃがみこみというのは重心位置を高位から低位に移動させる動作です。
その際、矢状面での重心動揺が大きくなりバランスを崩しやすくなります。
バランスを保ちながらしゃがんだ状態で、先ほどお伝えした腰椎の伸展が出せると尚良いです。
なのでテストする際には四股を踏むように股関節を外転+外転した状態でしゃがみ込んでもらうのがベストかと思います。
股関節を手術し全人工股関節置換術をされている患者様の場合は脱臼肢位の兼ね合いもあるのでしっかり問診の時点で把握しておきたいですね。
日常生活においても床からものを取ったりしゃがむ動きは結構あります。
その中で股関節が屈曲した際、腰椎が過屈曲していると腰椎に対する「圧縮応力」が強くなり大きなメカニカルストレスです。
そのため、大腰筋の作用でしっかりと上半身と下半身が協調的に働きつつ分離できている動きが出ているか?
そして何より重心のバランスは大きくずれていないか?
この辺は筋出力を見るよりも、大事なように思っています。
それでは、また書きます
ー小田嶋庸介
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2018年5月23日 制定
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自己紹介

小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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