バネ指
2022/11/12(土)
【バネ指・ヘバーデン結節】腱へのモビライゼーション
From：小田嶋庸介
病院勤務をしていた頃はそこまでお悩みとしては少なかったのですが、
独立してからは、ばね指やヘバーデン結節によって
屈曲制限や進展時の痛みに加え動作不全がADLに支障を来しているということで
「根本から治してもらいたい」
そんなお声を数多く頂くようになりました。
ばね指の病態としては、指の屈曲動作時に
腱が浮き出すぎないようにするために押さえつけている
靱帯性腱鞘というものがあります。
靱帯性腱鞘は字の如く、「さや」になっているので
さやからは腱が出入りするようになっています。
指や手関節を過用することによって、
指根部にストレスが生まれ、炎症を生じやすいです。
加えて腱や腱鞘が炎症を引き起こしてしまい
“腱鞘炎”から、さらに進行すると腱鞘で引っ掛かりが出始めてしまい
ばね指特有の、”ばね”のように弾く現象が起こります。
だからこそ、慢性的になればやはり手術でないと
改善できないこともあります。
初期から中期くらいの症状であれば、徒手でもしっかり改善できるので
そういった患者様と真摯に向き合い
改善へと導いていきたいものですね。
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屈筋支帯の滑走性は
土台として準備する
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先に述べたように、屈筋支帯の下には
前腕の屈筋群が通過していきます。
そのため、屈筋支帯の滑走性が悪くなってしまうと
炎症反応が起きやすくなってしまいます。
動画ではお伝えしていない内容なのですが、
この土台として大切な考え方として
屈筋支帯に張力がかかるような状態はどんな時か？
少し想像してみてください。
答えは
「橈骨と尺骨の距離感」です
橈骨と尺骨が正常な位置関係にあれば
背屈や掌屈をしたときにも手根骨が正常に動きます。
しかし、橈骨と尺骨が前額面的に
距離が離れている状態（開排)しているとどうでしょうか？
屈筋支帯にはテンションがかかり負担が大きくなると同時に
屈筋腱を骨の方に押し込んでしまい
滑走性が悪くなります。
併せて、手根骨の動きも阻害してしまい
手関節全体の可動性が出なくなりますよね。
その上で、橈骨・尺骨の距離感を
しっかり”検査”することが重要です。
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指の屈曲・伸展の動きは
検査しているか？
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ばね指やヘバーデン結節の場合でも
いきなり治療を展開するのではなく
ちゃんと検査をして左右差を確認した上で
治療介入していくことは必須です。
治療に慣れてくると
どうしても「こうじゃないか？」と答えを当てはめてしまい
検査を怠ってしまうのですが、
答え合わせができなくなってしまうので、早る気持ちを押さえて
丁寧に検査していきたいです。
それが”治療家として向き合う”という姿勢そのものになると思うのです。
さて、屈曲や伸展の可動域、
そして必要であれば外転などもみていくと良いかと思います。
一通り検査を終えたら
今回動画でお伝えする部位を治療介入してみてください。
ではでは。
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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