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2023/04/16(日)

【手技公開】股関節の鼠径部痛に対する考え方と治療手順

 


今すぐ動画を確認する 

 

From:小田嶋庸介

 

長時間の歩行や静止立位、車からの乗り降りで股関節の鼠径部に痛みを訴えられた場合、
どのように検査し、治療介入していきますか?
患者様への説明として、しっかり言語化できていますか?

 

もし、曖昧なようであれば最後までゆっくり読み進めてみてください。
今回の内容で、より頭の中がクリアになり言語化できるかと思います。

 

股関節の構造は、臼関節と呼ばれる形状をしており寛骨臼が大腿骨頭を覆っています。
大腿骨頭に対して臼蓋は前面が浅く、後方が深く覆われています。
大腿骨頭が臼蓋に対して接触している割合を表したのを
「骨頭被覆率」と呼びます。

 

骨頭被覆率が高ければ股関節は安定し、
低ければ股関節は不安定になります。
股関節の鼠径部痛や機能不全では、骨頭被覆率が重要になってくるので
1つずつ思考を落とし込んでいきましょう。

 

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四足動物と人間の骨頭被覆率を比較
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四足動物と人間(二足歩行)では骨頭被覆率はどちらが高いと言えるでしょうか?
少し考えてみてください。

 

答えは四足動物の方が被覆率は高く安定していると言えます。
上記で大腿骨頭に対して臼蓋は前面が浅く、後方が深く覆われていることはお伝えしました。
四足動物では、股関節が屈曲しているため、臼蓋の後方へ荷重が集まります。
要は受け皿の深いポイントに骨頭が収まっている状態です。

 

それと比較すると、人間は直立しているため四足動物からしてみると
股関節は過伸展している状態で被覆率は低く、不安定です。

 

なぜ、股関節をわざわざ不安定にしているのか?

 

 

それは、「重心移動」をしやすいようにしているからです。
ヒトが生きて抜いていく上で、股関節をあえて不安定にした方が
戦略的に有効だったために、このような構造で進化してきました。

 

その代わり、股関節周辺にある靭帯はかなり強力で
不安定性をある程度は補っています。

 

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股関節が不安定だからこそ多様なバランス戦略を取る
ーーーーー

ヒトが動作を遂行する上で重要なのは
「重心を移動させること」です。
重心移動ができなければ、そもそも動くことができません。

 

この重心移動をするために脊柱を回旋させたり
骨盤を傾斜させたり、様々な反応をしています。
そして、重心がうまく片側に乗りにくくなると、体幹を側屈・回旋させたりして
股関節に重心を乗せるように代償が働きます。

 

こうなると、骨頭被覆率は低下しさらに不安定性が増してきます。
靭帯での安定性だけでは補えず
周りの筋肉を過緊張にし、安定性を出したり、骨性の安定性を出そうとします。

 

筋肉が過緊張になったり、骨性の安定性を出そうとすれば
必ず歪みが生まれ、血流循環は悪くなり
発痛物質が貯留し始め疼痛が現れ始めます。

 

しかし、ヒトはバランスを取ることを優先しているため
疼痛を避けるようなバランス戦略には限界があります。
だからこそ、骨頭の被覆率を修正し、バランス戦略を組み替えていくことで
鼠径部痛や股関節のトラブルは自然と取れていきます。

 

 

股関節の適合性を考えながら介入していくことは必須なので、
解剖学の教科書や3Dアプリを使いながら構造を確かめてみてください。
補足すると、骨盤を前傾させ相対的に股関節を屈曲させることで被覆率が高まります。
股関節だけではなく、骨盤の前傾などにも目を向けてみると
検査の視座が高まります。


【手技公開】股関節の鼠径部痛に対する考え方と治療手順

 

 

また書きます。

 

-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)

 

 

 

 

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以上

 

2018年5月23日 制定

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自己紹介

小田嶋 庸介

25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。

 

【所有資格】

・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター

 

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