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2023/01/13(金)
【臨床編】重心テストを使った腕の痺れへの治療
From：小田嶋庸介
本日は先日いただいたご質問内容にお答えしていければと思います。
内容としては、
「腕の痺れで立位の時は痺れが無いんですが、座位や臥位になると
痺れが増してきます。どのように考え、治療介入していけば良いですか？」
ということでした。
まず、先生ならどんなことを考えますか？
少し読み進めるのを止めて、一度考えてみてください。
できれば、携帯のメモ機能に、仮説や自分の考えを書き出してみてください。
さて、先に進みます。
いただいた内容にヒントが隠されています。
”立位では痺れはないが、座位や臥位にて出てくる。”
この表現があらわしていることとして、
立位では”重心移動が出来て”、座位では”重心移動が出来ない”状態です。
重心移動ができるからこそ、筋肉が柔軟に動き、
関節の可動域には問題がないということ。
いわば、座位で痺れが増しているということは、
坐骨結節から頭頂部までに何らかの重心移動を止めている要因があり、
立位では股関節・膝関節・足関節の代償が入ることで
重心移動ができるようになっている＝痺れが軽減している。
と図式が成り立ちます。
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手っ取り早く重心移動を検査する
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重心移動が出来なくて痺れが増しているので、
治療家は重心移動の検査が出来なくてはなりません。
立位では、骨盤帯に手を当て、優しくエスコートするように誘導していきます。
立位で手っ取り早く重心移動を検査するのに
円運動を思い浮かべながら実施してみると
重心移動が出来ない方向性が一発で分かるかと思います。
もし分かりづらければ何度も何度も練習してみてください。
座位では、前額面上の動きに着目し、重心移動を行います。
コツとしては、重心移動を促す際に手を置く位置を変えてみることです。
骨盤帯・胸郭帯・肩甲帯とそれぞれ分節ごとに重心移動を見ていきます。
ーーーーー
寝返りができないのは自然治癒力を低下させる
ーーーーー
人間は寝ている時に回復させている。
これは本質です。
子供は寝ている時に成長するとも言われますが、最近の研究では
日中でも成長ホルモンが放出されていることがわかっています。
しかし、代謝やホルモンのバランス、
脳内の情報整理、休息は確かに寝ている時に
活発に行われます。
そして寝ている時にこれらが滞りなく行われるためには
“寝返り”が特に重要です。
同じ姿勢で寝続けるのは体がとてもしんどく辛いものです。
同じ部位だけ圧迫されているので、睡眠中に発している熱が逃げづらく
局所的な毛細血管の循環不全を引き起こします。
こうなってしまうと、体の自然治癒力は低下します。
腰痛の患者様の場合、寝返り回数が極端に少ないのはご存知かと思います。
痛くて寝返りができないのもありますが、
寝返りができないから痛いんです。
臨床場面では、寝返りを自動運動・他動運動で分けて検査していただくと
代償のポイントや、体の連動性、重心移動のスムーズさなどが分かるかと思います。
ではでは。
-小田嶋 庸介(おだじま ようすけ)
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以上
2018年5月23日 制定
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自己紹介
小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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