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2024/10/23(水)
疼痛治療で大切な足圧中心と床反力を考えます。
こんにちは!
小田嶋です。
先日、疼痛治療における絶対公式が大切だとお話ししました。

疼痛治療の本質には”重力”や”重心”が入っています。
そしてもっと細かいことを言うと、床反力も加わってきます。
床反力は以前のブログでお伝えしているので、まだご覧になっていない方はこちらを参考にしてみてください
↓
記事を確認する。
そして、床反力(GRF)は足圧中心(COP)と非常に近い関係でありながら、別物であるという考え方について触れていきます。
足圧中心とは、地面に対して足や身体が加える力そのものがどこにあるかを示す位置のことです。
具体的には、地面に対して加わる全ての垂直方向の力の作用点(力が集中している点)を指してます。
足圧中心の、足が地面と接触する面積の中で、力が集中している「点」の位置を表しています。
特に覚えててもらいたいのは、直立不動の状態でも足圧中心は微妙に測定を動いています。
足圧中心は、体のバランスを維持するためにとても重要。
足圧中心の動き(移動距離)が大きくなった場合、バランスが崩れていることを示し、逆に安定している場合は、バランスが取れていることを意味しています。
ここまで床反力と足圧中心について触れてきました。
さらにここから両者の違いを深ぼっていきます。
役割の違いを考えると、足圧中心は、足や体が地面に対して加えている力の「作用点」の位置を示します。
言い換えれば、力がどこに集中してかかっているかという「点」で表されるとお伝えしました。
床反力は、地面から返ってくる「力そのもの」を指し、力の大きさや方向が矢印として定義されています。
次に両者の関係性を見ていきます。
ズバリ、床反力の作用線が足圧中心の位置に相当します。
つまり、地面に加えられる力(床反力)がどこで発生しているか、その中心点が足圧中心です。
歩行や立位の際に、足の裏全体にかかる力が変動するにつれ、足圧中心も常に動きます。その動きは、バランス制御や体の安定性を反映しています。
実際の場面で考えていくとよりわかりやすいです。
たとえば、立っているときに、重心が少し前方に移動したとします。
足の裏全体で地面に圧力をかけているものの、その圧力の中心(COP)は足の前方に移動します。
しかし、床反力そのものは、重力の反作用として鉛直方向に返ってきており、体重と同じ大きさの力が下から上に向かって働いています。
まとめると足圧中心は、足や体が地面に加える力の中心位置を表す情報で、体のバランスや安定性を示す重要な指標。
床反力(GRF)は、地面から体に返ってくる力で、力の大きさや方向を矢印で表す。
床反力と足圧中心の関係は、筋や関節・神経など体の構造そのものに直接影響を与える原理原則であり本質です。
”言葉を知らなければ考える視野さえ無い”
少しでもさまざまな抽象・具体を把握しながら治療技術を一緒に極めていきましょう
それが目の前の困っている患者様を笑顔にできる唯一の近道なので
それではまた書きます。
小田嶋庸介
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2018年5月23日 制定
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自己紹介

小田嶋 庸介
25歳で独立開業し整体院 晴々の院長を務める。包括的疼痛アプローチ研究会(CAP)代表。
【所有資格】
・理学療法士
・認定心理士
・スポーツシューフィッター(ポドローグ)
・アロマアドバイザー
・ノルディック指導士
・ファスティングマイスター
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